『スターダスト』はボウイファン以外にも響く作品に 音楽伝記映画とは違う楽しみ方

『スターダスト』の伝記映画とは違う楽しみ方

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週はデヴィッド・ボウイで一番好きなアルバムは『ロウ』の偽スターマン島田が『スターダスト』をプッシュします。

『スターダスト』

 デヴィッド・ボウイの若かりし頃を描いた『スターダスト』が公開を迎えました。クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』、エルトン・ジョンの『ロケットマン』など、近年よく音楽伝記映画が話題になることが多いですが、本作はあえてその系譜からは外して観たい作品です。

 当初、『スターダスト』というタイトルからすぐに『ジギー・スターダスト』のギラギラしたボウイが浮かびましたが、本作はむしろそこに至るまでの“プロセス”の映画。『世界を売った男』リリース時を捉えています。ど真ん中の世代ではない自分からすれば、『世界を売った男』も十二分に名盤でヒットしたように見えていたのですがどうやらそうではない様子。作中ではフルバンドによる演奏どころか、人もまばらなバーやよく分からないパーティーでの弾き語りをするボウイの姿にフォーカスが当てられています。

 だからこそ新鮮ですし、我々鑑賞者にとっても実直で胸に響く音楽青春映画に仕上がっています。愛する病気を患った兄と車に乗りながら好きな曲を熱唱する姿には思わずじーんと来てしまいます。あらゆるペルソナを持ち、今もスターとして輝き続けるボウイですが、始まりは我々となんら変わりはないのです。



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