渡邉大輔著『明るい映画、暗い映画』にさやわかが帯文寄稿 「これが、僕たちの時代の切れ味である」

 10月3日に「リアルサウンド映画部」運営元・blueprintより刊行予定の批評家・渡邉大輔の初の評論集『明るい映画、暗い映画 21世紀のスクリーン革命』の帯文に物語評論家・さやわかが寄稿している。

 同著は、気鋭の批評家・映画史研究者である渡邉大輔による初の評論集。インターネット、スマートフォン、SNS、Zoom、VR、AR、GoPro……新たなテクノロジーによって21世紀の映画はどのように変容したのかを考察する、2021年ならではの映画批評となっている。

 「明るい画面」と「暗い画面」という見立てから、これからの映画の可能性を読み解く画期的論考を収めた第1部、『君の名は。』『天気の子』『鬼滅の刃』『ドライブ・マイ・カー』など、話題のアニメ・映画を鋭く論じた第2部、合計328ページのボリュームとなる。

 なお、blueprint book storeでは数量限定の付録として、本著でも論じられている深田晃司監督と渡邉の対談を収めた小冊子を付ける。作家、批評家それぞれの立場から現代における映画のあり方を語り合う、充実の内容となっている。

 同著を読んださやわかは「これぞ『ポスト・バンデミック時代の映画』の条件だ」とコロナ禍が大きな混乱をもたらした2021年の現代社会まで見通した本著についてコメント。さらに、「これが、僕たちの時代の切れ味である」と同著を論じた。

 さやわかからの帯文全文は以下の通り。

さやわか(物語評論家)

これぞ「ポスト・パンデミック時代の映画」の条件だ。
だがそれは、現状より10年以上前から、
私たちにひたひたと忍び寄ってきたものの汪溢だった。その事実を、本書は、徹底的に暴く。
デスクトップ的なZoom映画、人新世、「明るい暗さ」、暗黒啓蒙、接触的平面、ポスト・ヒューマニティーズ、そしてZ世代ーー。
映画と、世界とを語る、最先端のキーワードを充填して。
これが、僕たちの時代の切れ味である。

■書籍情報
『明るい映画、暗い映画 21世紀のスクリーン革命』
著者:渡邉大輔
発売日:10月3日(日)予定
ISBN 978-4-909852-19-9 C0074
仕様:四六判/327ページ
定価:2,750円(本体2,500円+税)
出版社:株式会社blueprint
Amazonリンク:こちら
blueprint book store:https://blueprintbookstore.com/items/613ec54247a53464eff127b9
※blueprint book store限定付録として、深田晃司監督と渡邉大輔の対談を収めた小冊子付き。
※9月30日(木)まで予約した場合、送料が300円になるキャンペーン中。

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