黒島結菜、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌 『ちむどんどん』は朝ドラ最強キャスト状態に?
ドラマの核となる沖縄四兄妹のほかに、暢子が沖縄で出会う人々もいる。東京からやってきた、比嘉家の友人・青柳和彦を宮沢氷魚が演じる。朝ドラ『エール』では裕一の娘・華と結ばれるアキラを演じ、2020年には映画『his』で主演を務めた。注目は、この青柳がヒロインの恋の相手候補であること。発表されている公式の設定には「暢子に再会を約束して、東京に帰っていくが、その後、海外留学を経て新聞記者となり、暢子と東京で再会する。」とあるのだ。細かい設定はもちろん違うものの、分かりやすく言えば『おかえりモネ』の百音(清原果耶)と菅波(坂口健太郎)をイメージさせる。実際、蓋を開けてみないことには何とも言えないが、暢子にとってキーパーソンとなるのは確かである。
さらに四兄妹と恋の関係になりそうなのがもう一人。山田裕貴が演じる石川博夫は、良子と同じ教員仲間で学生時代からの友人にあたる。さらに「良子とどこか男女としてもお互いを意識している関係。」ともあり、黒島結菜と宮沢氷魚、川口春奈と山田裕貴というそれぞれの恋愛が描かれる可能性も十二分にあるのだ。山田裕貴は朝ドラ『なつぞら』で雪次郎役を好演。『ここは今から倫理です。』(NHK総合)で主演を張り、現在放送中の『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)をはじめとした多くのドラマに出演する主役もできる名バイプレイヤーである。
ここまでが沖縄を舞台にした序盤の物語を彩るメインキャストたち。近年の中でも、これだけの主役級若手俳優が揃った朝ドラは珍しい。制作統括の小林大児が話すには、2年前のキャスティング時点から全員が俳優として売れっ子になっていった結果だという。現在発表されているキャスティングは、暢子が東京と鶴見で出会う人々まで。『おかえりモネ』で謎に包まれた宇田川のキャストがいまだ発表されていないように、もちろん『ちむどんどん』もまだまださらなるキャスト陣が控えている。もしかすれば、『ちむどんどん』は史上最も豪華と言われる朝ドラになるかもしれない。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』
NHK総合にて、2022年春放送
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK