『おかえりモネ』明日美がアシスト? 第12週も見守りたい百音と菅波先生の関係性

『おかえりモネ』百音と菅波先生を見守りたい

 東北の太平洋側から台風が上陸しそうだ、という情報が入り、Jテレ気象班に緊張が走る。台風に不慣れな地域では大きな被害が想定されるからだ。NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』が第12週初日を迎え、気仙沼の家族を心配する百音(清原果耶)は不安な表情を浮かべる。

 百音は仕事の合間を縫って龍己(藤竜也)に連絡し、どのような対策を取ればよいかを伝えた。今わかっている情報を伝える百音の顔は、「震災のとき、何もできなかった」と悔恨の念にかられていた時とは全く違う。「大切な人を守りたい」という百音の思いが伝わってくる。百音からの連絡を受けて、龍己も未知(蒔田彩珠)もすぐに漁協や水産試験場に伝えに行くという。この時、どことなく元気がない未知の様子が気がかりだったが、亜哉子(鈴木京香)は、百音が立ち止まっていた時期に「自分がしっかりしなければ」と思っていた未知が自分のことを考えるようになったのでは、と考えていた。耕治(内野聖陽)と亜哉子は、お互いに影響を受けている姉妹の様子を優しく見守ることにする。

 一方東京では、下宿先の銭湯で菜津(マイコ)の祖父・肇(沼田爆)が熱中症に。百音はコインランドリーでうたた寝をしていた菅波(坂口健太郎)を起こし、処置にあたってもらう。菅波の的確な対応で、肇はことなきを得た。そんな中、百音と菅波のやりとりを見ていた明日美(恒松祐里)は不敵な笑みを浮かべる。百音と菅波の関係に「なるほどね」「わかったぞ! そういうことか!」とはしゃぐ明日美に、「ん?」「違うよ?」と困惑する百音のやりとりもコミカルだったが、百音にオリンピック観戦と熱中症の関係について饒舌に話していた菅波が、明日美に話しかけられた途端、よそよそしくなるのも面白い。

 物語の終わり、百音は菅波に菜津の祖父母の様子について連絡する。百音は「先生のおかげで助かりました」と菅波に伝えるのだが、その言葉を聞いた菅波は黙り込んでしまった。電話を切った後、百音は「あなたのおかげで助かりましたっていうあの言葉は麻薬です」という菅波の言葉を思い出していた。

 第12週初日は未知の心境や、姿を見せない宇田川を気にかける菜津の表情、そして「あなたのおかげで」という言葉にひっかかりを感じているような菅波の姿が印象深い。これらはすべて、第12週のタイトル「あなたのおかげで」に関わりがあるように思う。「『あなたのおかげで助かりました』は麻薬」だと話す菅波の真意は第12週で明かされるのだろうか。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK



インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる