『アーミー・オブ・ザ・デッド』前日譚の予告編が本国で公開 人気キャラ、ディーター再び
5月21日よりNetflixにて独占配信中のザック・スナイダー監督作『アーミー・オブ・ザ・デッド』。その前日譚にあたる最新作『Army of Thieves(原題)』(以下、『アーミー・オブ・シーヴス』)の海外版予告編とポスターが本国アメリカで公開された。
『アーミー・オブ・ザ・デッド』は、アメリカ軍が所持していたゾンビが解き放たれたことによって崩壊したラスベガスに、傭兵たちが強盗を計画して乗り込むというアクションゾンビ映画。デイヴ・バウティスタ演じる主人公のスコット・ウォードが、真田広之演じるタナカに雇われ、カジノの地下に眠る金庫の金を盗むことを命じられる。そしてスコットが計画に必要となる様々な分野のエキスパートをリクルートしていくわけだが、そのうちの一人である金庫破りの鍵師、ルドウィック・ディーター(マティアス・シュヴァイクホファー)が前日譚『アーミー・オブ・シーヴス』の主人公だ。
本作は『アーミー・オブ・ザ・デッド』の冒頭、ゾンビによる被害が起き始めた頃の物語。小さな街の銀行の窓口係であるディーターが、ナタリー・エマニュエル演じるグウェンドリン率いる強盗チームに雇われ、ヨーロッパを舞台に各地の難攻不落と名高い金庫を狙った強盗に挑む。アウトブレイクがアメリカの一部地域で起こっていたこともあり、本作はゾンビ抜きの純粋なクリミナル・ヘイスト・アクション映画となっている印象だ。プロデューサーであるデボラ・スナイダーは「ゾンビが存在する世界の『ミニミニ大作戦』」と称している(参照:https://www.indiewire.com/2021/05/army-of-the-dead-prequels-sequels-spoilers-1234637122/)。ゾンビの存在が金融機関を揺るがし、その隙に強盗をしようという魂胆なのだ。しかし、ザック・スナイダー監督は本作にもゾンビが登場することをハリウッド・レポーター誌のインタビュー(参照:https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/army-of-the-dead-zack-snyder-netflix-deborah-snyder-justice-league-1234951425/)にて明かしている。
Luck lives outside of Vegas. 💸#ArmyofThieves pic.twitter.com/aIcT0PHKNY
— Zack Snyder (@ZackSnyder) July 25, 2021
そんなスナイダー監督が、7月26日に本作のポスターをTwitterに公開。ファンからはそのデザイン性の高さが評価され、『アーミー・オブ・ザ・デッド』でも人気の高かったキャラであるルドウィックの活躍に期待の声が高まっている。
同時に公開されたNetflix本国版のティザートレイラーは、突如現れた謎の女性グウェンドリンに「ずっとあなたのことを見てきた。そして雇いたいの」と言われるところから始まり、「アメリカの騒動について知っているか」と問われるルドウィックの姿が映されている。「人間が人間を食べるモンスターになっていること? それなら知っている」と答えると、「世界はそれに気を取られている。このまたとない機会は私たちにとってだけじゃなく、あなたにとっての唯一のチャンスよ」と彼女に言われ、「何のチャンスか」と問い返すルドウィック。グウェンドリンが「ありきたりな人生からの脱却」と答えると、その後は激しいインターポールが追う最重要指名手配犯の面々によるアクションからルドウィックの開錠シーンまで、壮大なBGMとともに軽快に切り取られている。
本作にはナタリー・エマニュエルのほか、グズ・カーン、ルビー・O・フィー、スチュアート・マーティン、ジョナサン・コーエン、ノエミー・ナカイ、ピーター・シモニシェックらが出演。配信は2021年後半とだけ発表されている。また、アニメシリーズとなる『Army of the Dead: Lost Vegas(原題)』も年内配信予定となっている。Netflixとのタッグにより、続々と新作を発表したり、自身の『ジャスティス・リーグ』も無事公開されたり、2021年はまさに“スナイダーイヤー”といっても過言ではないだろう。