米倉涼子が振り返る、“ブラック・ウィドウ”と歩んだ9年間 「すごく大きな経験」
「『アベンジャーズ』に参加した2012年は特別な年だった」
ーーマーベル・スタジオの作品は世界トップクラスの人気を誇ります。これまでヒットシリーズに関わり続けてきて、どのようなことを感じられましたか?
米倉:最初に『アベンジャーズ』に参加した2012年は、私にとって特別な年だったんです。『CHICAGO』でブロードウェイに挑戦したのがこの年だったんですよ。そのタイミングでちょうど『アベンジャーズ』の話が舞い込んできて。その時点では既にアメリカに行くことが決まっていたので、そのアメリカでものすごく人気のあるマーベル作品に携われたら、より勢いがつくんじゃないかと考えたのが正直なところでした。最初はそういう安直な考えだったんですけど、それがまさかここまで続くとは……(笑)。
ーー当時から10年近く経っていますからね(笑)。
米倉:さっき言ったように、もともと吹き替えがとても苦手だったので、次の作品が決まるたびに「え!? また?」みたいな感じで、ちょっと辛い時期もあったんです。「離れてもいいかな」と考えたこともありましたけど、やっていくうちに「私はブラック・ウィドウに付いていくんだ」という考え方に変わりました。LAプレミアに行ったときに、ホークアイ役のジェレミ・レナーから「あれ、ブラック・ウィドウじゃん」と声をかけてもらったりもして。私はただの外国の吹き替えキャストなのに、そうやって覚えてもらえていることが純粋に嬉しかったし、楽しいなと思えたのが大きかったですね。
ーーそれはすごくいいエピソードですね。
米倉:スカーレット・ヨハンソンとの交流も含めて、すごく大きな経験をさせていただきましたし、自分にとってすごくいい思い出になりました。
■公開情報
『ブラック・ウィドウ』
映画館&ディズニープラス プレミアアクセスにて公開中
※プレミアアクセスは追加支払いが必要
監督:ケイト・ショートランド
出演:スカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピュー、レイチェル・ワイズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2021
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