『青天を衝け』実写×VFXによって生み出されたパリのスケール感 栄一に人生の転機が訪れる

『青天を衝け』栄一に訪れた人生の転機

 パリ編ということで、物語では当然フランス語が飛び交っているが、日本では慶喜(草なぎ剛)がフランス公使レオン・ロッシュ(ディディエ・ケアロック)との関係を深めていた。ロッシュの助言で慶喜は各国の公使を大坂城に招いて公式謁見を行う。オランダ語、フランス語、英語を使い分ける慶喜。とことん外国語に染まる『青天を衝け』である。慶喜の堂々とした振る舞いを見たイギリス公使のハリー・パークス(イアン・ムーア)は「慶喜は今までの徳川とは違う。もしかすると、徳川は持ち直すかもしれません」と通訳につぶやくのだった。

 無残にもそのパークスの予感は外れることとなる。第23回「篤太夫と最後の将軍」で描かれるのは、大政奉還。予告では歌橋(峯村リエ)の「徳川を殺したのです」というセリフとともに、家康(北大路欣也)が天を仰ぐ場面も。血洗島では栄一の養子になった平九郎(岡田健史)が、江戸に向かおうとしていた。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
大河ドラマ『青天を衝け』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアムにて、毎週日曜18:00~放送
BS4Kにて、毎週日曜9:00~放送
出演:吉沢亮、小林薫、和久井映見、村川絵梨、藤野涼子、高良健吾、成海璃子、田辺誠一、満島真之介、岡田健史、橋本愛、平泉成、朝加真由美、竹中直人、渡辺いっけい、津田寛治、草なぎ剛、堤真一、木村佳乃、平田満、玉木宏ほか
作:大森美香
制作統括:菓子浩、福岡利武
演出:黒崎博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二
音楽:佐藤直紀
プロデューサー:板垣麻衣子
広報プロデューサー:藤原敬久
写真提供=NHK

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる