宮沢氷魚、『ムーンライト・シャドウ』で小松菜奈の恋人役に 特報映像や場面写真も公開
9月に全国公開される小松菜奈主演映画『ムーンライト・シャドウ』に宮沢氷魚が出演することが決定。あわせて特報映像、ティザービジュアル、場面写真が公開された。
原作は、吉本ばななが1989年に刊行した『キッチン』(新潮社)に収録されている同名短編小説。1987年に吉本が大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞、泉鏡花文学賞を受賞した、吉本自身が「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語る小説を、『アケラットーロヒンギャの祈り』で2017年の東京国際映画祭で東南アジア初となる最優秀監督賞受賞を受賞したマレーシアの映画監督エドモンド・ヨウが映画化した。
本作は、突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない主人公・さつきの一人称の視点で描かれる「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。宮沢は、小松演じるさつきの恋人・等役を演じる。
あわせて、特報映像、ティザービジュアル、場面写真も公開。30秒の特報映像は、原作者・吉本の「今の時代に映画になるべくしてなった作品だと思います」というコメントで幕を開ける。「鈴の音が耳を離れないんです」という小松演じる・さつきのナレーションや、宮沢演じる等とさつきの笑顔あふれる幸せそうな時間が映し出される。「もっと一緒にいたかったな」というさつきのナレーションと、名残り惜しそうに離れる二人の手が、先々訪れる恋人・等との別れを予感させるものとなっている。
ティザービジュアルには、秋らしい背景の中で差し込む陽の光がきらめく中で、小松演じる主人公・さつきの姿が捉えられている。
宮沢氷魚 コメント
最初に台本をいただいて読んだ時に、自分自身と等に近しいものがあるように感じ、物語が自分の中にスーッと浸透していく気持ち良さがありました。等の苦悩や悩みもすごく共感できましたが、等に訪れる死というものは忘れて、一つ一つのシーンや瞬間を、等として一生懸命生きるという考え方で撮影に臨みました。
エドモンド監督は、ずっと笑顔でとにかく役者のことを第一に考え、すごく演じやすくチャレンジしやすい環境を準備してくれたので本当に感謝しています。そういった環境で自由にやらせていただいたからこそ、「こうしたら面白いんじゃないか」というひらめきもあった現場でした。
主人公のさつきは、個性的で自分の意志をしっかりと持っている女性なので、演じるのは独特の空気感を放つ小松さんしかいないと思いました。『ムーンライト・シャドウ』という作品を背負って主人公のさつきになった小松さんがしっかりと先頭にいたので、現場のチーム力も高まっていき、小松さんにもすごく感謝しています。
『ムーンライト・シャドウ』は、いろいろ考える、思うきっかけを与えてくれる、本当に素晴らしい作品になっていると思います。この作品が皆さんのもとへ届くことを楽しみにしていますし、皆さんが少しでも笑顔になってくれることを願って僕たちもがんばりました。吉本ばななさんの原作のように、日本だけでなく世界から愛される作品になったらいいなと思います。ぜひ楽しみにしていてください。
■公開情報
映画『ムーンライト・シャドウ』
9月全国ロードショー
出演:小松菜奈、宮沢氷魚
原作:『ムーンライト・シャドウ』吉本ばなな(新潮社刊『キッチン』収録作品)
監督:エドモンド・ヨウ
脚本:高橋知由
配給:SDP、エレファントハウス
(c)2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
公式サイト:moonlight-shadow-movie.com
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