『かそけきサンカヨウ』主題歌は崎山蒼志書き下ろし 志田彩良「嬉しさで全身がゾクゾク」

『かそけきサンカヨウ』主題歌に崎山蒼志

 10月15日公開の志田彩良主演映画『かそけきサンカヨウ』の主題歌が、崎山蒼志の書き下ろし楽曲「幽けき」に決定した。

 芸能事務所・テンカラットの設立25周年企画第2弾として製作された本作は、窪美澄の短編集『水やりはいつも深夜だけど』(角川文庫刊)所収の『かそけきサンカヨウ』を映画化するもの。家庭環境のせいで早く大人にならざるを得なかった高校生・陽の葛藤と成⻑を描く。

 窪の短編集から自ら映画化を希望した今泉力哉が監督を務め、現在『ドラゴン桜』(TBS系)、『ゆるキャン△2』(テレビ東京ほか)に出演中の志田が主人公・国木田陽を演じる。『ひかりのたび』以来の主演映画となる志田は、今泉監督作品には、『パンとバスと2度目のハツコイ』『mellow』に続く出演となる。また、陽をやさしく見守る父親役を井浦新が、陽の淡い恋の相手となる同級生役を鈴鹿央士が務める。

 本作の主題歌「幽けき」は、高校卒業直前の今年1月にアルバム『find fuse in youth』でメジャーデビューを果たした崎山が本作のために書き下ろした。

 崎山は、「登場人物たちの会話などからもうかがえる小さなすれ違いや、それでもちゃんと向き合っていく様と共に、それらの空気感をできるだけ溢さないような、すっとでてくる音を言葉を待つように曲を制作しました」とコメント。また、もともと崎山のファンでもあった主演の志田は「主題歌が崎山さんだという嬉しさで全身がゾクゾクして、劇場の明かりがついた瞬間、隣で見ていた鈴鹿央士くんと2人して大興奮でした!!」と喜びを表し、今泉監督も「もともと大好きだった崎山蒼志さんが主題歌を書き下ろしてくれることになり、この映画にどんな歌を添えてくれるのかとても楽しみに待っていました。そしてそれはそれはすてきな歌が生まれました」と語っている。

 志田、今泉監督、崎山からのコメント全文は以下の通り。

コメント

志田彩良

試写会で初めて完成した作品を観た時、エンドロールでこの曲が流れた瞬間に主題歌が崎山さんだという嬉しさで全身がゾクゾクして、劇場の明かりがついた瞬間、隣で見ていた鈴鹿央士くんと2人して大興奮でした!!
透明な物語が少しずつ色づいていき、最後に崎山さんの歌声と奏でる音が優しく包み込んでくれる事によってようやく完成する。エンドロールまでが一つの作品なんだと強く感じました。
皆さんにお届けできる日が待ち遠しいです。
是非エンドロールまでお楽しみ下さい!

今泉力哉監督

もともと大好きだった崎山蒼志さんが主題歌を書き下ろしてくれることになり、この映画にどんな歌を添えてくれるのかとても楽しみに待っていました。そしてそれはそれはすてきな歌が生まれました。
ふと口ずさんでしまう歌。暖かくも寂しい歌。そして声。その揺れ。
初号試写でエンドロールが流れた時、主題歌を誰が担当しているか知らなかった主演の志田彩良さんと鈴鹿央士さんが、その歌声を聞いて、クレジットが流れる前に、ともに(え!?崎山蒼志!?)という反応をしていたのがとても微笑ましかったです。
私たちがそうであったように、この映画をみた方々が崎山さんの歌声とともにこの映画を記憶してくれたらこれほど嬉しいことはありません。
崎山さん、ありがとうございました。
みなさま、お楽しみに。

崎山蒼志

この度、映画「かそけきサンカヨウ」に曲を書き下ろしました。ワンカットワンカット、どこか儚さがあって、それでいて陰影がはっきりしている、輪郭のある映像が心地よく、正に普段私たちが生活する日常の機微を映画的に、映画の中に落とし込んだような空気感が素晴らしいです。登場人物たちの会話などからもうかがえる小さなすれ違いや、それでもちゃんと向き合っていく様と共に、それらの空気感をできるだけ溢さないような、すっとでてくる音を言葉を待つように曲を制作しました。
監督、演者の皆様、関係者の皆様、有難うございます。
そして、これを見ている皆様、ぜひお楽しみに!

■公開情報
『かそけきサンカヨウ』
10月15日(金)より全国公開
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織、今泉力哉
出演:志田彩良、鈴鹿央士、中井友望、鎌田らい樹、遠藤雄斗、石川恋、鈴木咲、古屋隆太、芹澤興人、海沼未羽、鷺坂陽菜、和宥、辻凪子、佐藤凛月、菊池亜希子、梅沢昌代、西田尚美、石田ひかり、井浦新
原作:窪美澄『水やりはいつも深夜だけど』(角川文庫刊)所収『かそけきサンカヨウ』
配給:イオンエンターテイメント
(c)2020 映画「かそけきサンカヨウ」製作委員会

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