『SHAMAN KING』はキャラの魅力が全開 声優界の一大プロジェクトに

 多彩なキャラクターに生命を吹き込む声優陣は、前作からの続投組にフレッシュな顔ぶれが加わった。主人公・葉を新たに日笠陽子が務めるほか、主要キャラクター役の声優はほぼ前作と同じだが、驚くべきはその顔ぶれの豪華さだ。ハオ(高山みなみ)、たまお(水樹奈々)、ファウストVIII世(子安武人)、アイアンメイデン・ジャンヌ(堀江由衣)、アンナ役の林原めぐみは前作に続いて主題歌も担当する。直近ではGRANRODEOのボーカル谷山紀章がBōZのボーカル善を担当し、劇中で歌うキャラクターソングも配信リリースされた。20年の時を超えて、声優界を挙げた一大プロジェクトとなっている。

 ストーリー上は冒頭で葉の誕生と麻倉家とハオの1000年に及ぶ因縁が挿入されるなど整合性が意図されており、リニューアルによってすっきりまとまった印象を受ける。『鬼滅の刃』、『呪術廻戦』などアニメの死生観が大幅に更新されつつある現在、『SHAMAN KING』があらためて見直されるべき作品であることは間違いない。

■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。ブログTwitter

■放送情報
『SHAMAN KING』
テレビ東京系6局ネットにて、毎週木曜17:55〜放送中
監督:古田丈司
シリーズ構成:米村正二
キャラクターデザイン:佐野聡彦
プロップデザイン:柴田ユウジ
美術監督:木村仁哉
美術設定:川口正明
色彩設計:大塚奈津子
撮影監督:川瀬輝之
編集:坂本久美子
音楽:林ゆうき
音響監督:三間雅文
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:ブリッジ
(c)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

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