声優としての活躍も際立つ福原遥 今後のアニメシーンで重要な役者の1人に
俳優、声優、歌手など、マルチな活躍を見せているタレントの福原遥。特にドラマや映画、CMなどでの俳優としての活躍は目覚ましいものがあり、彼女に子役時代の代表作『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK教育)の柊まいん役のイメージを重ねる者は少なくなってきているだろう。
そんな彼女だが、声優としても着実にキャリアを重ねていることも見逃せない。出演数こそ専業の声優のように多くはないが、出演作での存在感は大きく、これから先、ますます活躍の幅を広げる。『アイの歌声を聴かせて』(2021年秋公開予定)では主要キャラクターのサトミ役を演じ、『フラ・フラダンス』(公開時期未定)では主人公・夏凪日羽を演じるなど、特に今後公開の劇場アニメーションにおいて、重要な役者の1人になりそうだ。
また、アニメ『かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』と、2021年8月20日公開の実写映画『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 ファイナル』。同じコミックが原作でありながら、アニメと実写、表現方式の異なる両作品において、子安つばめという同一のキャラクターを演じるなど、彼女ならではの話題性のあるキャスティングも目を引く。
ここに来て、特に劇場作品で声優としての福原の存在感が増しているのはなぜだろう? 福原がこれまで声優として演じてきた役どころを振り返ってみると、その理由らしきものが見つかりそうだ。
これまでの代表作といえば、『キラキラ☆プリキュアアラモード』のキュアカスタード/有栖川ひまり役、『恋は雨上がりのように』の西田ユイ役、『HELLO WORLD』の勘解由小路三鈴役などが挙げられる。これらのキャラクターには「引っ込み思案、恥ずかしがり屋、サブヒロイン」などの属性を見出すことができるだろう。
福原の優しげなウィスパーボイスはどのキャラクターにも非常にマッチしていた。また、特徴的ないわゆる「いじいじ」した態度を取る演技も、その後のキャラクターたちの成長や、勇気ある行動を取ったときの魅力を、対比的に引き立てていたように思う。