崖っぷちの仕立て屋が屋台でウエディングドレス作り 『テーラー 人生の仕立て屋』9月公開
ギリシャ最大の映画祭、テッサロニキ国際映画祭で三冠を獲得した『テーラー 人生の仕立て屋』が9月3日に全国公開されることが決定し、あわせてポスタービジュアルと特報映像が公開された。
テッサロニキ国際映画祭でギリシャ国営放送協会賞、青年審査員賞、国際映画批評家連盟賞の三冠に輝いた本作は、新鋭女性監督、ソニア・リザ・ケンターマンの初長編監督作。美しいドレスを通して、人と人とが繋がり、苦難を乗り越える希望に満ちた物語を描く。主演を務めたのは、ギリシャのベテラン俳優、ディミトリス・イメロス。アテネの市街地や郊外、エーゲ海沿いなどの風景と、色とりどりのドレスたちが映画を彩る。
寡黙なニコスはアテネで36年間、高級スーツの仕立て屋を父と営んできた。だがギリシャを不況が襲い、店は銀行に差し押さえられ、ショックで父は倒れてしまう。崖っぷちに立たされたニコスだったが、手作り屋台で「移動式テーラー」を始めることをひらめく。だが大きな屋台を背負って街に繰り出すも、道端で高級スーツは売れず……。途方に暮れるニコスに、「ウエディングドレスは作れる?」というオファーが舞い込む。紳士服一筋だったニコスは、世界にー着しかないオーダーメイドドレスを作り始めることになる。
公開された特報映像は、1961年創業の紳士服の仕立て屋ニコス親子が、店を差し押さえられる崖っぷちのシーンから始まる。どん底をチャンスに変えようと一歩踏み出すニコスの姿が描かれている。
あわせて公開されたポスタービジュアルでは、「人生は測れないから面白い」のコピーとともに、エーゲ海を思わす青空と純白のウエディングドレスと、佇むニコスの姿が捉えられている。
■公開情報
『テーラー 人生の仕立て屋』
9月3日(金)新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国公開
監督・脚本:ソニア・リザ・ケンターマン
出演:ディミトリス・イメロス、タミラ・クリエヴァ
配給:松竹
後援:駐日ギリシャ大使館
2020年/ギリシャ・ドイツ・ベルギー/ギリシャ語・ロシア語/101分/スコープ/カラー/5.1ch/英題:Tailor/日本語字幕:星加久実/字幕監修:柳田富美子
(c)2020 Argonauts S.A. Elemag Pictures Made in Germany Iota Production ERT S.A.
公式サイト:movies.shochiku.co.jp/tailor