橋本環奈らが“重厚なサスペンス”に挑む ゾクゾク感溢れる『連続ドラマW インフルエンス』

橋本環奈らが挑む“重厚なサスペンスドラマ”

 「重厚なサスペンスドラマが観たい」というニーズに、バチッとハマるドラマがスタートした。橋本環奈主演の『連続ドラマW インフルエンス』(WOWOW)が、3月20日より始まったのだ(WOWOWオンデマンドにて配信中)。全5話で紡がれるのは、3人の友情が引き金となった3つの殺人事件。

35年越しに明かされる女子高生たちの罪

 2019年のある日、人気小説家・及川トモミ(鈴木保奈美)のもとに1通の手紙が届く。差出人の名前は、戸塚友梨(大塚寧々)。自分と友人2人にまつわる35年の物語を聞いてほしい、できれば小説にしてほしいという内容だった。

 普段であれば、気にもとめないような手紙。だが、運命に導かれるように、トモミは友梨に会いに行く。一見するとおとなしく控えめな雰囲気の友梨。だが彼女はトモミに会うなり「人を殺した」と物騒な過去を明かしていく。

 友梨の話に出てきたのは、3人の女子高生。友梨、幼なじみの里子、そして転校生の真帆だ。友梨(橋本環奈)と里子(吉川愛)は、小学生のころまで一緒に遊ぶ仲だったが、最近では、めっきり疎遠に。その理由は、幼いころ里子が祖父から性的虐待を受けていることに気づいたにもかかわらず、友梨には何もすることができなかったため。

 「一億総中流社会」の意識が強くあった昭和の時代。地方かつ団地暮らしという閉鎖的なコミュニティーを生きていくため、友梨はなるべく悪目立ちをせずひっそりと生きるようになる。里子が不良グループとつるみ始めていくのも、見て見ぬ振りをしながら。

 そんなときに、出会ったのが東京から転校してきた真帆(葵わかな)だった。クラスでも団地でも少し浮いた存在の真帆だったが、友梨と読書好きという共通点からすぐに打ち解けていく。

 だが、そんなありふれた日常に感じた日々が、一変する事件が起きる。包丁を持った暴漢に襲われそうになった真帆を必死で助けようとした友梨が、包丁で男を刺してしまったのだ。

 手のひらについた真っ赤な血。家に帰る前に必死で洗い流し、恐怖で震えながら布団に潜り込む。すると翌日、血相を変えて母親が部屋に飛び込んできた。自分の犯した罪が知られてしまったのだと思った友梨だが、母親の口からは思わぬ言葉が。なんと、里子が「男を刺した」と自首をして逮捕されたというのだ。

 事件の現場は、里子の部屋から見える場所。里子は自分の身代わりに逮捕されたのだと思った友梨。しかし、かつて里子が性的虐待を受けているのを知りながら、見殺しにした自分を、なぜかばうのか……?

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