『知ってるワイフ』第10話にして物語は思いもよらぬ展開へ 元春と澪が向かった過去とは
何もかもが上手くいかなくなってしまった元春(大倉忠義)。自分の存在がみんなを不幸にしていると人生を諦めていた。『知ってるワイフ』(フジテレビ系)第10話では、沙也佳(瀧本美織)の父が計画倒産を仕組んだせいで元春が銀行を辞めざるを得なくなる。このことで元春の周りの人々の人生が大きく変化してしまった。
津山(松下洸平)との衝突、沙也佳の父からの裏切り、沙也佳が今まで通りの生活を続けられなくなってしまうなど、元春の周りでは不幸な出来事が多発することに。これが過去を変えた代償なのか、元春が器用に振る舞えなかった結果なのかはわからないが、第10話にして物語は思いもよらぬ展開を見せた。
しかし元春がこれほど思いつめ、自身の存在を「不幸のタネ」と呼んでいるにもかかわらず、周りは元春のことを気にかけていた。銀行の皆も津山も妹夫婦も、沙也佳までもが元春のことを心配してくれている。特に津山は、澪の件があった後にも関わらず、元春の疑いが晴れるようにと取引先を周り、協力を頼む。さらに亀山の会社の住所が港区なのに、封筒に押された押し印が軽井沢であることをさりげなく元春に伝えるなど、素晴らしいアシストを見せた。元春がいなくなったことを心配し、必死に元春を探す津山のその熱い友情に思わず目頭が熱くなる。
そして澪(広瀬アリス)はというと、こんな時でも元春への想いは募るばかりで、行方が分からなくなった元春を必死に探して見事見つけ出すことに。澪が何度も繰り返し言う「前の建石澪じゃない」という言葉の意味を思うと、今こそ元春が目の前にいる相手と再び向き合うチャンスだったのではないだろうか。
澪は自分の過去を振り返り自分にも非があったのではと訴えるのだが、元春はそんな澪のことも「俺と関わると不幸になる」と遠ざけてしまう。そして過去へ戻る最後の日である9月2日、元春は小池のもとを訪れ500円玉をもらうと、再び料金所に向かった。