『ボス恋』潤之介のプロポーズに奈未が出した意外な答え 中沢にもまだ出る幕があるのか?
「もしかして夢も見つけられた?」――『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)第9話、奈未(上白石萌音)は潤之介(玉森裕太)からのプロポーズを一度は受け入れるも、彼女の中で湧き出てきた思いは“好きな人と一緒になれる幸せ”だけではなかった。徐々に自身の中で芽生え始めた“雑誌作りにずっと携わりたい、編集者になりたい”という想いに気づき、その狭間で揺れ動く。
撮影時に自分なりに選んでおいた小物が実際に撮影現場で採用された時に、麗子(菜々緒)が自分のことを編集部に残すように取り計らってくれたことを知った時、またその理由に込められた麗子の「鈴木がもしかしたら夢を見つけられたかもしれない、と思ったから」という本音に触れて。麗子のファッションを学ぶための留学や夢に反対していた父親の考えをも変えられるほどの雑誌や雑誌作りに関わる人たちのエネルギーを真近に感じるにつけ、奈未の中で「最近この仕事の楽しさがわかってきたところで、今辞めちゃったら中途半端になっちゃうのかな……?」という気持ちがどんどん大きくなる。
極め付けは理緒(倉科カナ)に言われた一言だろう。「たまにね、潤ちゃんは自分の夢に蓋をしてるんじゃないかなって気がするの。宝来の家を継がなきゃいけないから。もし、奈未ちゃんも自分の夢に蓋をしたら潤ちゃん悲しむと思う。奈未ちゃんが仕事とか夢に未練があるなら、奈未ちゃんが自分で中途半端だと思うなら潤ちゃんを余計に傷つけるよ」
そんなことがあっての冒頭の台詞シーンに繋がるのだ。以前、雨で果たせなかった“星空を見に行こう”という約束のリベンジで訪れた宝来製紙の東京支社ビルの屋上。奈未左手の薬指には潤之介から贈られた婚約指輪が光り、東京タワーを目の前に2人っきり。きっと誰もが“世界で一番幸せなのは私たちだ”と信じて疑わないような瞬間に、潤之介があえて聞くのだ。