『ボス恋』間宮祥太朗演じる中沢の献身ぶりが切なすぎる 潤之介と奈未の絆は確かなものに

『ボス恋』中沢が切なすぎる第7話

 第4話ラストと同じ展開、デジャブである。星空を見に行く約束をしていた矢先、潤之介に初恋の相手で想い人がいると耳にした奈未は待ち合わせ場所に行くのを一度は断念。しかし、やっぱり気になって駆けつけた先に待っていたのが、雨の中フードを被って自分のことを一心に待つ潤之介の姿。遅刻を咎めるでも、雨の中待たされたことを咎めるでもなく「雨降って星見えないや」なんて呟かれたら、理屈も理性も超えて抱きしめたくなってしまうだろう。

 今回も、色々な要素が重なり勘違いし、潤之介の本心を測りかねた奈未が一旦は彼を遠ざけるのだが、これまでとは違って、最後には自分から想いを伝えられていた。2人の絆がより確かなものになった、美しく愛おしさに溢れた瞬間だった。

 抱き合う2人の元に戻ってきた中沢……夜通し探してようやく見つけた奈未のブレスレットはバッグの隣に置いて、そっとその場を立ち去る。自分の気持ちや欲望よりも、好きな相手の想いを尊重するなんて、なかなかできることではない。「見返り」を求めずに、自身の献身をちっとも見せずにそっと仕舞い込める優しさ、色んな想いを飲み込んで飲み込んでその上で言葉を選んで話す中沢のストレートな物言いと最後の去り際に本当に魅せられた回だった。

 奈未の家族が登場した今話に続いて、次週は宝来家のターンになるようだ。潤之介が実家や家業、自身の夢とどう向き合い折り合いをつけていくのかにも注目したい。

■佳香(かこ)
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter

■放送情報
火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:上白石萌音、菜々緒、玉森裕太、間宮祥太朗、久保田紗友、亜生(ミキ)、秋山ゆずき、太田夢莉、高橋メアリージュン、なだぎ武、高橋ひとみ、倉科カナ、ユースケ・サンタマリア
脚本:田辺茂範
演出:田中健太、石井康晴、山本剛義
プロデューサー:松本明子
編成:宮崎真佐子
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS

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