菜々緒「夢が叶った」 悪役で培ってきた経験がつながった憧れの『セーラームーン』出演

菜々緒「夢が叶った」 悪役で培ってきた経験がつながった憧れの『セーラームーン』出演

 劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』《後編》が2月11日より公開されている。90年代に『なかよし』(講談社刊)で連載された武内直子の代表作『美少女戦士セーラームーン』は、1992年から1997年にかけてTVアニメシリーズも放送、2014年から2016年にかけては『美少女戦士セーラームーンCrystal』として再びアニメ化された。1月8日から公開中の前編と今回の後編の2部作は、原作の第4期にあたる「デッド・ムーン編」を描いた、25年ぶりの劇場版となる。

 そんな本作でセーラー戦士たちの前に立ちはだかるラスボスとなる、地球と月の征服を目論む女王ネヘレニアを演じているのは、現在放送中のドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)の編集長・宝来麗子役も好評の菜々緒だ。昔から『美少女戦士セーラームーン』の大ファンだったという菜々緒に、当時の熱狂やいま観る面白さ、映画とリンクする自身の葛藤や声優としての演技について語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「仕事に関しては自分の中で100%満足したことがない」

ーー菜々緒さんはもともと『美少女戦士セーラームーン』(以下『セーラームーン』)の大ファンだったそうですね。

菜々緒:そうなんです。今回、25年ぶりに劇場版アニメーションが製作されるということで、一ファンとしてものすごくうれしかったです。幼少期に観ていた作品がまた新しい技術でアニメーション化されることに、私自身もワクワクしました。

ーー最初のアニメが放送されていた当時、菜々緒さんはまだ幼稚園とか小学生ですよね。『セーラームーン』のどこに惹かれていたんですか?

菜々緒:当時はまだ子供だったこともあって、何も考えずに「かわいい!」とか「カッコいい!」とか「頑張れ!」みたいな感じで観ていたと思います。どちらかというと、セーラー戦士たちのコスチュームのかわいさに惹かれていたような気がします。普通の女の子たちが特殊な力を得て、セーラー戦士として使命を全うしながら戦っていく姿を見て、「私もあんな力強い女性になれるんじゃないか」と憧れを持っていました。

ーーキャラクターの中ではセーラームーン(月野うさぎ)がお好きだったそうですね。

菜々緒:はい、私はセーラームーンが大好きでした。セーラー戦士の中では一番ダメなキャラクターというか(笑)、普段はちょっとドジで泣き虫で、頼りない感じもあるんですけど、セーラー戦士になると先頭に立って戦う。そんな姿が、何か特技や特殊能力があるわけでもない自分も「こういう女性になれるかもしれない」という希望になっていた気がします。めちゃくちゃ憧れていましたし、本当に大好きでした。

ーー大人になって作品を観てみると、当時とはまた違った見方ができると思います。

菜々緒:原作の第4期「デッド・ムーン編」を映像化した今回の作品に関して言うと、セーラー戦士一人ひとりが自分自身と戦っているのが私のお気に入りなんです。みんなが戦士としての葛藤や普通の女の子としての葛藤を抱えていて、その狭間で頑張っている姿が、いまの自分自身とリンクするところがすごくあって。

ーーそれは具体的にどういうところですか?

菜々緒:自分が仕事で頑張っているときに、ちょっとした理想と現実の違いに直面することがあったり、そういうことがプライベートでもあったりするんです。セーラー戦士たちが戦っているのが私にとっては仕事で、セーラー戦士たちが普通の女の子として抱えているものは私にとってはプレイベートのようで、すごく重なる部分があるんですよね。大人になってから観たときの方が、ストーリーとしてはすごく刺さる。観ていてうるっとくることも多いです。

ーー彼女たちが“夢”と“使命”の狭間で葛藤したり、自分の力不足さを痛感したりする姿には人間味がありますよね。

菜々緒:そうなんですよ。私も、仕事に関しては自分の中で100%満足したことがないんです。思いっきり力を注いだものが納得いかない結果になったりすると、理想と現実の差を痛感しますし、「もうちょっとできたはず」「もうちょっとこうすればよかったな」という気持ちになるんですよね。それはまさに戦士たちが「このまま戦士を続けていくべきなのか」と自問自答するような、使命に沿って生きていくことを見つめ直すのにリンクするなと。

ーー「自分の中で100%満足したことがない」というのはものすごく意外です。

菜々緒:このお仕事自体、そもそも正解がないものじゃないですか。自分にとっての正解が他の人にとっては正解じゃなかったりもしますし……。お芝居に関して言うと、観る側の好みもあったりすると思うので、100人が100人「素晴らしい!」という評価にはなりにくい。そういったところでの葛藤は常にありますね。

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