時任三郎の笑顔に集約されていた家族の大切さ 『監察医 朝顔』「孤独編」が完結

『監察医 朝顔』「孤独編」が完結

 仙ノ浦の家で朝顔と平が話す、お母さん要素とお父さん要素の話。自分を顧みずに相手を思いやることができる優しい心が里子(石田ひかり)に似たお母さん要素。その性格はつぐみにもしっかりと受け継がれている。お父さん要素は朝顔曰く「意外と頑固で決めると譲らない。ビール好きで食いしん坊。あと、夜弱い」。大衆食堂を営む美幸(大竹しのぶ)だけが気づいていたが、豚の生姜焼きが好物なのもお父さん要素である。ハンバーグとオムライスが大好きなつぐみも、やがて生姜焼きが好きになっていくのだろうか。そこは桑原に似ていくのか。美幸から手渡された、合唱部の定期演奏会でピアノを弾く里子の録音テープを聴いて「上手だね」とつぶやくつぐみは、会ったことのない“ばあば”に思いを馳せる初めてのシーンだ。

 第15話からは最終章「家族の時間編」に突入。平に残された時間、歯の身元、再び生活を共にすることになった朝顔たちの運命。茶子(山口智子)に、若林(大谷亮平)、桑原を苦しめたあの監察官・五十嵐(松角洋平)も再び登場し、物語は最高潮を迎える。

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■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~放送
(2020年秋・2021年冬2クール連続)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上茜、田川隼嗣、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明ほか
原作:『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、阿部雅和
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/

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