『ここは今から倫理です。』で“問題児”役に挑戦 茅島みずきが語る、芝居に対する率直な思い
山田裕貴が主演を務めるドラマ『ここは今から倫理です。』が1月16日よりNHKよるドラ枠で放送される。雨瀬シオリの同名コミックを、アニメ界でも活躍する気鋭の劇作家・高羽彩の脚本で実写化する本作は、山田演じるミステリアスな倫理教師が、悩める高校生の問題に立ち向かう模様を描いた異色の学園ドラマだ。
毎話ピックアップされる生徒役のキャストは、オーディションによって選ばれた。その生徒の一人で、教員の中でも有名な問題児である逢沢いち子を演じるのは、昨年『青くて痛くて脆い』でスクリーンデビューも果たした茅島みずきだ。育った家庭環境の影響で簡単に男性と関係を持ってしまういち子を演じるにあたって「不安もあった」という彼女に、役作りや芝居に対する思いについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「自分にできるのかなという不安はありました」
ーー『ここは今から倫理です。』の逢沢いち子役はオーディションで役を射止めたそうですね。
茅島みずき(以下、茅島):オーディションではやりきった感があったので、決まったときは純粋にすごくうれしかったです。これまでも他の作品などでオーディションは受けてきたんですが、やっぱりどうしても緊張してしまっていました。でも最近は、以前より緊張することもなくなりましたし、今回も自分が思い描いていた表現を全て出すことができました。
ーー“オーディションで緊張しなくなった”というのは、経験を積んだからそうなったんですか? もしくはご自身の中で何かきっかけがあったのでしょうか?
茅島:もちろんオーディションを受けた回数もあるんですけど、お芝居のレッスンをたくさん受けたり、現場で学ぶことが多かったり、そういう一つ一つの経験が活きているんだと思います。お芝居を始めた頃と比べて、台本の読み方も変わりました。やっぱり経験は大きいと思います。
ーーいち子は簡単に男性と関係を持つ問題児という設定です。そういった面でプレッシャーや不安な気持ちはなかったですか?
茅島:いち子役に決まってから原作を読んだのですが、いきなり過激なシーンから始まっていたので、自分にできるのかなという不安はありました。でも読み進めていくうちに、だんだんいち子の性格が分かってきて、かわいらしいところとかも見えてきたので、「よし、頑張ろう!」と思いました。いち子はすごくわかりやすいというか、好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌いという、極端な性格なんです。私もいち子と同じで、お芝居とか自分の好きなことに対しては、誰に何を言われても頑張ると思うので、そういう意味では共感できる部分が多かったです。
ーー茅島さん自身も昨年に地元の長崎から東京に出てきて高校生活をスタートさせたそうですが、茅島さん自身はどういう高校生なんですか?
茅島:どうなんでしょう……(笑)。でも、常にハイテンションないち子とは違って、普段の私はそんなにテンションが高くありません(笑)。実際の高校生活では、入学当初はあまり友達ができなかったんですけど、いざ話してみたらフレンドリーな子が多くて。いまは仲の良い、いつも一緒にいるメンバー5人で高校生活を楽しんでします。
ーー今回は役作りで人生初めての茶髪にしたそうですね。
茅島:そうなんです。もともと地毛がこげ茶なんですが、その色がすごく気に入っていたので、髪の毛を染めたことがなかったんです。初めての経験ということで、今回髪の毛を染めることに対してはワクワクしていました。髪を染めることによっていち子に近づけた部分もありました。周りからもすごく評判が良いので、染めてよかったなと(笑)。今までやってきた役は結構クールな役が多かったので、ちょっと違う私になっているんじゃないかなと思います。