広瀬アリス、恐妻から高校生まで正反対の表情を見せる 『知ってるワイフ』で視聴者を魅了
今や女優として幅広い活躍を見せる広瀬アリスだが、15歳でオーディションに受かってからティーン向けの女性ファッション雑誌『Seventeen』(集英社)で長く専属モデルを務めていた経験もあり、若年層の女性から絶大な支持を得ていた。一方で、女優としてのキャリアも着々とものにしていきNHK連続テレビ小説『わろてんか』への出演でコメディエンヌとしての芝居が高く評価されることとなる。その後も『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)、『七人の秘書』(テレビ朝日系)などコンスタントに作品に出演し続け、インパクトのある芝居を見せてきた。
今回の『知ってるワイフ』では、ダメ夫・元春に怒り狂うシーンから、高校生の頃の瑞々しい恋愛シーンまで、正反対の表情を見せ視聴者を魅了する。怒鳴っているときの迫力と熱量は、まさに元春が「タジタジ」になる気持ちが手にとるようにわかるほど。一方で、元春が何度も回想する高校生の頃の澪の天真爛漫でキラキラとした笑顔は、そのまま恋に落ちてしまうのも納得がいくほど愛らしい。コロコロ変わる表情と明るくハキハキとした声は、広瀬の芝居をよりいっそう魅力的にしているだろう。
元春は、自らの人生を変え、幸せに浸っているが、その代償は大きかった。それまでの人生でスマホの待ち受け画面にしていた子どもたちは存在しない。津山(松下洸平)も本来なら結婚相手である双子の母親だった女性にプロポーズするために拾ったタクシーを元春に奪われてしまい、新しい世界では独身を貫いていた。そして当の元春は「本当の澪はどっちなんだ」と考え込んでは、澪のかつての笑顔をたびたび思い出す始末。これから以前の世界とはどのように人間関係が変わっていくのだろうか。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter
■放送情報
木曜劇場『知ってるワイフ』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:大倉忠義、広瀬アリス、松下洸平、川栄李奈、森田甘路、末澤誠也(Aぇ!group/ジャニーズJr.)、佐野ひなこ、安藤ニコ、マギー、猫背椿、おかやまはじめ、瀧本美織、生瀬勝久、片平なぎさ
脚本:橋部敦子
編成企画:狩野雄太
プロデュース:貸川聡子
演出:土方政人、山内大典、木村真人
音楽:河野伸
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
(c)フジテレビ