内田有紀&麻生祐未、女の戦いを繰り広げる 中井貴一主演『華麗なる一族』出演へ
中井貴一が主演を務める『連続ドラマW 華麗なる一族』に、内田有紀と麻生祐未が出演することが決定した。
本作は、山崎豊子の長編小説『華麗なる一族』(新潮文庫刊)を再び連続ドラマ化するもの。1974年に山村聰主演でTVドラマ化、同年、佐分利信主演で映画化もされた同作。2007年にはTBS系日曜劇場で木村拓哉主演でTVドラマ化もされた。その際は大介の長男・万俵鉄平を主役に置いていたが、今回は原作に忠実に万俵大介を主役に話が展開する。
脚本を担当するのは、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』、『連続ドラマW 沈まぬ太陽』(WOWOW)の前川洋一。『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の西浦正記がメガホンを取る。主人公・万俵大介役に中井、その長男・鉄平役に向井理、次男・銀平役に藤ヶ谷太輔がキャスティングされている。
内田演じる高須相子は、表向きは住み込みの家庭教師だが、実態はその他に2つの大きな役割を担っていた。まずは、今後の阪神銀行を大きくすべく、そして万俵家の繁栄のために、息子・娘たちの縁談を司る、閨閥作り。そして、2つ目は、大介の愛人であるということ。その政治力はさることながら、抜群の美貌の持ち主で、時として万俵家の娘たちをも圧倒し、大介を手懐けている。
対して、麻生演じる大介の妻・寧子は、京都の公卿華族の子爵を父に持ち、戦前に老女付きで万俵家に嫁いだ元来の令嬢。戦後、昔のような執事や老女がいなくなり、家庭教師としてやってきた相子に妻・母の地位をじわじわと侵食され、妻妾同居という奇異な生活を強いられるようになる。
内田有紀(高須相子役)コメント
役が決まったときの印象や意気込み
高須相子は万俵家に関わるキーマンとして大切な役どころですが、彼女の芯の強さと、心の奥底にある女性としての寂しさを丁寧に表現していきたいと思います。また、彼女は私がこれまで演じたことのない女性像。40代の女優として、自分でも見つけられなかった新しい顔を探し当てたいと思ってます。
脚本を読んだときの感想
人間の持つ嫉妬や欲の恐ろしさが描かれており、読んでいて鳥肌が立ちながらどんどんページをめくっている自分が居ました。
万俵大介の息子までをも利用していく強欲さで、一族の繁栄の様子が描かれているこの世界観がどんなお芝居で表現されるのか、そんな期待に胸が躍りました。
大介を通して、時代の波を作り出す当時の高度成長期の日本の様子も垣間見れて興味深かったです。
視聴者へメッセージ
『華麗なる一族』は過去に何度か映像化された名作です。
1960年代の日本を舞台とした重厚なテーマが、現代の撮影技術による映像美と音響効果でまた更に進化した作品となって表現されると思います。私自身も今一度襟を正す思いで挑みますので、是非ご期待ください。
麻生祐未(万俵寧子役)コメント
役が決まった時の印象や意気込み
『華麗なる一族』の一員に選ばれ、とても嬉しく光栄に思っています。今まで寧子を演じてこられた名優の方々に恥ずかしくないよう、慎重に演じたいと思います。
最初に脚本を読まれたときの感想
原作の面白さはそのままに、毎回この世界を覗きたくなるような展開に読んでいてワクワクしました。放送がとても楽しみです。
視聴者へメッセージ
時代や環境が違っても、家族や社会を取り巻く人間関係は、普遍的なもの。そんな人間模様の面白さが詰まった名作です。自由を制限された世界で、精一杯、寧子なりの幸せを見つけていきたいと思います。
■放送情報
『連続ドラマW 華麗なる一族』
WOWOWプライムにて、2021年4月放送予定(全12話)
出演:中井貴一、向井理、藤ヶ谷太輔、内田有紀、麻生祐未ほか
原作:山崎豊子『華麗なる一族』(新潮文庫刊)
脚本:前川洋一
監督:西浦正記、池澤辰也ほか
チーフプロデューサー:青木泰憲
制作協力:角川大映スタジオ
製作著作:WOWOW
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/ichizoku/