『ルパンの娘』第1話からアクションにミュージカルで“らしさ”爆発 新キャスト・橋本環奈にも注目

『ルパンの娘』第1話から“らしさ”爆発!

 古典的な泥棒のビジュアルと派手なアクションシーン、そして“泥棒一家”の娘と“警察一家”の息子による『ロミオとジュリエット』さながらのラブストーリー。平凡すぎて逆に非凡にも思えるほど、徹底的に娯楽性へ突き抜けた作りで昨年夏に大きな話題を集めた『ルパンの娘』(フジテレビ系)の続編が10月15日からスタートした。もっとも、前作の流れをそのまま汲み、タイトルも主題歌も維持されているあたりは、“続編”というより“新シーズン”もしくは“2期”と捉えるのが最適といえよう。

 てんとう虫型の乗り物で脱出を図り、世間的には死んだことになっていた“Lの一族”こと三雲家の面々は、華(深田恭子)の恋人である和馬(瀬戸康史)の実家・桜庭家に居候をしながら、近所の家からお宝を盗んでのうのうと暮らしていた。しかしそれが原因で和馬の両親は体調を崩してしまい、華と和馬は三雲家の新居とつながった豪華マンションで暮らしはじめることに。そんな中、“信長の秘宝”をターゲットに再始動を決めた“Lの一族”。ところがその矢先、秘宝が“泥棒アベンジャーズ”なる一味に盗まれてしまうことに。

 1期の際に最も注目を集めた華の華麗なアクションシーンはもちろんのこと、すぐ犯人グループに捕まって白目を剥く和馬、尊(渡部篤郎)と悦子(小沢真珠)のテンションの高い夫婦喧嘩に、マツ(どんぐり)のピッキングテクニック、円城寺(大貫勇輔)のダンス&歌唱シーン(カラオケ入り)と、第1話からいきなり『ルパンの娘』の醍醐味ともいえるエッセンスがここぞとばかりに炸裂。泥棒のコスチュームを身につけた時のイメージカットも、ユニークなガジェットも健在で、とくに相手の記憶を消すことができるスプレーはこの2期で大活躍する予感がただよっている。

 そして今回から新たに登場したのが、京都の探偵一家・北条家の孫娘である北条美雲(橋本環奈)だ。原作では警察学校で超優秀な成績を収め、和馬の警視庁捜査一課の後輩として登場するキャラクターだったのだが、ドラマでは(和馬が所轄警察署に左遷されたこともあってか)まず中学生として登場。その後“Lの一族”を追っていた“昭和のホームズ”こと祖父の北条宗真(伊吹吾郎)が火事で自害したことで、“Lの一族”との因縁を持つわけだ(この火災のシーンは、今回のお宝“信長の秘宝”に合わせてか本能寺の変を彷彿とさせるものがあった)。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる