田中圭が絞り出した「怖いんだよ」 『アンサング・シンデレラ』で患者の恐怖を体現

田中圭、患者の恐怖を体現

 治験とは、薬の開発の最終段階に患者の協力を得て、人での効果と安全性を調べるものである。治験審査委員会で七尾(池田鉄洋)が熱弁したように、治験は1人の患者を救うだけではなく多くの患者にとっての希望にもなり得る。第10話はそんな希望を多くの人に知ってもらう大きなきっかけになっただろう。

 次週でいよいよ最終回となる『アンサング・シンデレラ』だが、みどりと瀬野のその後は語られていない。第10話の終わりに刈谷(桜井ユキ)から放たれた「薬剤部はバラバラになった」という言葉にはどんな意味があるのか。最後までみどりの成長を見届けたいと思う。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:石原さとみ、西野七瀬、成田凌、桜井ユキ、井之脇海、金澤美穂、真矢ミキ、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん、田中圭
原作:『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』荒井ママレ/医療原案:富野浩充(『月刊コミックゼノン』連載/コアミックス)
脚本:黒岩勉
プロデュース:野田悠介
演出:田中亮
制作・著作:フジテレビ第一制作室
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/
公式Twitter:@unsung2020

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる