ダークな浜辺美波に、“俺様キャラ”全開の横浜流星!? 『わたどう』第1話の見どころを解説
8月12日よりドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)がスタートする。『BE・LOVE』(講談社)で連載中で、累計発行部数200万部を超える安藤なつみの同名漫画をドラマ化した本作。ヒロインに浜辺美波、そしてその相手役に横浜流星と、いま若手俳優の中で男女ツートップと言っても過言ではない2人ということで、否応にも期待が高まる。今回、いち早く本作の第1話を鑑賞する機会を得たので、その期待を裏切らない見どころの数々を紹介したい。新型コロナウイルスに感染し療養していた横浜も無事撮影に復帰したとのことで、今後のストーリー展開が楽しみでならない。
“ラブミステリー”と打ち出されている本作は、15年前に起こった老鋪和菓子屋「光月庵」主人の殺害事件を巡り、過酷な運命に翻弄されながらも惹かれ合う、浜辺演じる和菓子職人・花岡七桜と、横浜演じる創業400年の老舗和菓子屋のクールな跡取り息子・高月椿の姿を描く。
母子家庭だった七桜(浜辺美波)は、和菓子職人である母が勤める老舗和菓子屋「光月庵」に母娘で住み込んでいた。椿(横浜流星)は七桜と同い年で、お互いに初恋の相手でもあった。しかし、ある朝、椿の父=光月庵の主人が何者かに刺され、血まみれで発見される。当時6歳の椿の証言で、七桜の母親は逮捕され、七桜も光月庵を追い出されてしまう。主人を刺したのは、本当に母なのか? 謎が残されたまま、七桜の母は取調べ中に亡くなり、15年が過ぎた。全てを失った七桜と、その原因でもある椿は、再び和菓子対決がきっかけで再会することになる。
“ラブミステリー”ということでやはり注目したいのが、浜辺と横浜の恋路。映画『君の膵臓をたべたい』で北村匠海を振り回すヒロインとして一躍注目を集めた浜辺だが、意外にもこれまで恋愛ドラマでのヒロイン役はあまりない。毎回、出演作のカラーに合わせて様々な役柄を演じ分けてきた彼女だが、本作はそのどれにも当てはまらない印象だ。花岡七桜は、母・百合子の冤罪による逮捕で、若くして温かい家庭を失い、「光月庵」主人の殺害事件の目撃がトラウマとなり、血を彷彿とされる色である「赤」に恐怖を抱くようになってしまったという、どこかダークなキャラクター。近年の浜辺はコメディ系作品の出演が多かっただけに、第1話から見せるシリアスな表情や、恐怖・怒りをあらわにする演技の数々がどこか新鮮に映る。第1話では、百合子の逮捕の原因にもなった椿に複雑な感情を抱いている様子だが、今後その思いが恋へと移り変わっていくさまをどのように演じていくかが浜辺の腕の見せどころになるだろう。
そんなダークな浜辺の相手役を務めるのが、横浜。映画『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』に、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)での“ユリユリ”役、『あなたの番です』(日本テレビ系)での“どーやん”役など数々の作品であらゆる人を虜にしてきただけに、少女漫画実写化となる本作での椿役のどハマりにも要注意だ。第1話からそのクールさは全開。公開されている場面写真(参照:横浜流星が浜辺美波の手を強く握る 『私たちはどうかしている』再会シーン捉えた場面写真公開)でも、七桜の手をいきなり強く引き寄せたり、和菓子対決の相手となった七桜を冷たくあしらったり、挙句に対決後突然プロポーズ(椿はどうやら七桜の存在を忘れている様子)するなど、七桜を意に介さず振り回す、いわゆる少女漫画の人気キャラ筆頭とも言える“俺様キャラ”が全開。今後、七桜との距離が縮まったときにどんなギャップを見せてくれるのか。そんなときが来たら、観ているこちらが「どうかして」しまいそうだ。