朝ドラ『エール』で“合格”を勝ち取った坪根悠仁に注目! 堂々とした俳優デビューで視聴者を魅了
さらに今回、坪根はドラマ初出演でありながら、古田新太をはじめ窪田正孝、山崎育三郎、古川雄大ら、芸能界の大先輩たちと肩を並べての演技となった。「ねえねえねえ、負け犬がきゃんきゃんと、見苦しいんだよおっさんら」と久志や御手洗に言い放ち、久志には頭突きまでかます。父親の七光りを前面に押し出し、生意気でいけ好かない熊次郎役には、いわば“嫌われ者”に徹する強さも必要だ。デビュー作にしてこうした役を演じられる肝の座ったところこそ、坪根の強みとなるだろう。実際ネット上では、坪根が自身のSNSなどで見せる好青年ぶりと、役柄の横柄な態度へのギャップを賞賛する声も上がっていた。さらに彼の持つルックスにも注目が集まり、ここから大躍進の可能性も秘めている。今後の作品でも活躍するであろう坪根の存在は、常に意識していたい。
今週をもって『エール』の新エピソードは一時放送休止になる。次週からは『エール』第1話からの再放送となるため、裕一(窪田正孝)や音(二階堂ふみ)の幼少期からの歩みを再度見返すことで、作品への理解もより深まることだろう。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter
■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)〜9月26日(土)
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、唐沢寿明、菊池桃子、中村蒼、萩原聖人、渡辺憲吉、加藤満、ほか
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出:吉田照幸、松園武大ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/