東出昌大、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎、『おらおらでひとりいぐも』出演へ ビジュアルも公開
沖田修一監督が田中裕子主演で映画化する『おらおらでひとりいぐも』の追加キャストが発表され、ポスタービジュアルが公開された。
本作は、55歳で夫を亡くした後、息子の勧めで小説講座に通い始め、主婦業の傍ら執筆した若竹千佐子の同名小説を映画化したもの。75歳でひとり暮らしをしている主人公“桃子さん”を、映画『いつか読書する日』以来15年ぶりに映画主演を務める田中裕子が演じる。そして、桃子さんの「娘の時代」「妻の時代」を蒼井優が二人一役で務める。
今回出演が発表された追加キャストは、東出昌大、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎ら。数年前に亡くなった夫・周造役を東出が演じる。そして、夫に先立たれた後、ひとり家でお茶をすすり、図書館で借りた古代生物や地球の歴史についての本を読む生活を送る中で、突如、心の内から外に沸き上がってきた桃子さんの“心の声”を、濱田、青木、宮藤が、それぞれ寂しさ1、2、3という役名で、桃子さんの分身として演じる。そのほか、田畑智子、黒田大輔、山中崇、岡山天音、三浦透子、六角精児、大方斐紗子、鷲尾真知子らが出演する。
公開されたポスタービジュアルでは、桃子さんの言葉である「ひとり暮らしの桃子さん。おらの今は、こわいものなし。」のコピーとともに、桃子さんの部屋からひょっこり顔を出し、にこやかに微笑みかける蒼井演じる若かりし日の桃子さんと、桃子さんの“心の声”である“寂しさ”の3人の姿が収められている。『POPEYE』『BRUTUS』(ともにマガジンハウス)の表紙などで活躍するイラストレーター・高橋将貴によるマンモスや仙人、アノマロカリスのイラストが印象的に配置されている。
なお、このたび発表となった東出、濱田、青木、宮藤からのコメントは以下の通り。
コメント
東出昌大(周造役・桃子さんの夫)
沖田監督の映画が大好きで、いつかご一緒したいと思っていました。素晴らしい台本でしたし、田中裕子さんが主演されると伺って一も二も無く飛びついた次第です。オファーをいただけて、すごくうれしかったです。撮影現場では、濃厚で暖かな時間を過ごさせて頂きました。冷え切った桃子さんの手を取り、少しでも暖める事が出来た事に、至上の喜びを感じていました。
濱田岳(寂しさ1役)
映画作りへの愛が常に溢れ出ている沖田監督のもと、尊敬する田中裕子さんのお芝居を間近で見れ、そして台詞のやり取りをすることができ、宮藤さん青木さんと心強いお二人のお力で、本当に幸せな時間を過ごす事が出来ました。沖田監督の優しいお人柄が溢れる、素敵な作品になっています。ぜひお楽しみください。
青木崇高(寂しさ2役)
二度目の沖田組でしたが、衣装合わせから温かい現場でした。田中さん、濱田くん、宮藤さんと歌ったり踊ったり騒いでたら撮影が終わってました。本当にそんな感じでした。毎日、素敵なみなさんと居られてとても楽しかったです。ありがとうございました。
宮藤官九郎(寂しさ3役)
本当に楽しかったです。映画に出た、役を演じたというより、濱田岳くんと青木崇高くんと僕とで、沖田監督の世界の中で遊ばせてもらったという記憶しかありません。田中裕子さんの懐の深さと、決して揺るがない芯の強さが現場を支えていたように思います。心の声を演じる蒼井優さんが、台本片手にずっとセットの隅っこでうずくまっている姿にも涙が出そうになりました。そういうムードが、映像に焼きついていると信じて、今はただただ完成を心待ちにしています。
■公開情報
『おらおらでひとりいぐも』
今秋公開予定
出演:田中裕子、蒼井優、東出昌大、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎、田畑智子、黒田大輔、山中崇、岡山天音、三浦透子、六角精児、大方斐紗子、鷲尾真知子
脚本・監督:沖田修一
原作:若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社刊)
配給:アスミック・エース
製作:『おらおらでひとりいぐも』製作委員会
(c)2020「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
公式サイト:http://oraora-movie.asmik-ace.co.jp/