「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ルース・エドガー』

「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ルース・エドガー』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。先週までは番外編として、オススメの配信作品を紹介してきましたが、ついに映画館も営業を再開。新作が一気に封切りとなった今週からオススメ映画・特集上映をご紹介いたします。今週はテレワークが明け、通勤で筋肉痛を起こしてしまった軟弱・安田が『ルース・エドガー』をプッシュします。

『ルース・エドガー』

 ミネソタ州ミネアポリスで白人警官に首を押さえつけられ死亡したジョージ・フロイドさんの事件をきっかけに、アメリカを中心に反人種差別の運動が巻き起こっています。太平洋を挟んだ日本、同一の民族がマジョリティを占めるこの国では、こうした問題を身近に感じることは難しいかもしれません。しかし、今回の問題を考える上で重要な作品が、6月5日から公開が始まった映画『ルース・エドガー』です。

 17歳の主人公ルース・エドガーは、陸上部で活躍し、討論部の代表を務めている優秀な学生です。彼は、戦火の国エリトリアで生まれ、7歳のときにアメリカへ渡り、白人のエイミー(ナオミ・ワッツ)、ピーター(ティム・ロス)のエドガー夫妻に養子として家族に迎え入れられました。

 そんなある日、ルースが歴史上の人物をテーマにした課題のレポートで、アルジェリア独立運動の革命家フランツ・ファノンを取り上げ、彼の過激な思想について記します。その内容を問題視したウィルソン教師(オクタヴィア・スペンサー)はルースのロッカーを捜索し、危険な違法の花火を発見します。息子のプライバシーを無視して調査を行ったウィルソンに反発するエイミーですが、息子が自分の全く知らない別の顔を隠し持っているのではないかと苦悩していきます。

 ルースは本当に善良な学生なのか、それとも危険思想の持ち主なのか。観客は、ルースを囲む人間たちとともに疑心暗鬼に陥ります。そんなサスペンス的展開で物語に振り回されるなかで、何をもって人の善性や悪性を判断しているのかという問題に気付かされます。

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