過去作からジム・ジャームッシュを紐解く

最新監督作『デッド・ドント・ダイ』公開記念

過去作から振り返る、“鬼才”ジム・ジャームッシュ監督の魅力

 ジム・ジャームッシュ監督の最新作『デッド・ドント・ダイ』が、新型コロナウイルスによる公開延期を経て6月5日より全国公開される。“鬼才”と呼ばれるジャームッシュ監督3年ぶりの新作は、まさかの“ゾンビ・コメディ”。アダム・ドライバー、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントン、スティーヴ・ブシェミ、トム・ウェイツらジャームッシュ・ファミリーが集結するほか、セレーナ・ゴメス、クロエ・セヴィニー、ダニー・グローヴァー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズら豪華キャストが共演し、アメリカの田舎町を襲うユーモラスなゾンビたちに、とぼけた警官コンビが立ち向かう模様が描かれる。
 そんな最新監督作の公開を記念して、現在Blu-ray / DVDが発売中のジム・ジャームッシュ監督過去作を大特集。『パーマネント・バケーション』『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ダウン・バイ・ロー』の初期3部作をはじめ、日本から永瀬正敏と工藤夕貴も参加した『ミステリー・トレイン』、ジョニー・デップ主演のウエスタン『デッドマン』、タクシードライバーと乗客の関係を描いた『ナイト・オン・ザ・プラネット』、そして日本でもヒットを記録したアダム・ドライバー主演の前作『パターソン』から、ジム・ジャームッシュ作品の魅力に迫る。