編集部の週末オススメ番外編 『イントゥ・ザ・スカイ』を観れば閉じこもり気分もぶっ飛び

編集部の週末オススメ番外編 『イントゥ・ザ・スカイ』を観れば閉じこもり気分もぶっ飛び

 毎週末に編集スタッフが週替りでオススメ映画・特集上映を紹介する「週末映画館でこれ観よう!」番外編。GWに突入となる今週も、オススメの配信作品をご紹介いたします。

 今週は、プロ野球が開幕延期となり、自分の中にあるベイスターズ愛に改めて気付かされたステイホーム石井が、Amazon Prime Videoにて独占配信中の映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』を紹介します。

『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』

 2020年1月17日に劇場公開された本作ですが、その一月前の12月よりAmazon Prime Videoにて配信がスタートしておりました。というのも、本作の制作はAmazon Studios。ティモシー・シャラメ主演『ビューティフル・ボーイ』や、ルカ・グァダニーノ監督『サスペリア』なども手掛け、続々と新作を生み出しています。本作のように配信後に劇場公開されるもの、劇場公開後に配信されるものなど、形はさまざまですが、意外な秀作が揃っています。『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』は、そんな作品群の中でも間違いなく楽しめる1本です。

 舞台は1862年のイギリス・ロンドン。気象学者ジェームズ・グレーシャーと気球乗りの女性アメリア・レンが、気球に乗って前人未到の高度7000メートル超えに挑むという物語です。グレーシャーを演じるのはエディ・レッドメイン(本当に学者が似合う俳優です)、アメリアをフェリシティ・ジョーンズが演じます。そう、スティーヴン・ホーキング博士の伝記映画『博士と彼女のセオリー』のコンビなのです。

 映画冒頭こそ、エキストラ含めて多数の出演者がいますが、全体の8割はほぼ2人だけのシーン。それでもまったく画面が停滞しないのは、CG技術の高さを生かした風景描写がすごいというのもありますが、とにかく2人の演技が素晴らしいんです。グレーシャーとアメリアが広大な空で直面する歓喜と絶望。実際に気球で空を飛び嵐に遭う中での撮影は困難なわけであり、それがフィクションと頭では分かっているはずなのに、2人が本当にそういう事態に陥っているとしか思えなくなっていきます。だから2人と同じように観客も大空を冒険する気持ちになっていきます。

 高所恐怖症絶対無理映画のひとつにロバート・ゼメキス監督作『ザ・ウォーク』がありますが(命綱なしでワールドトレードセンターを渡る主人公の物語)、個人的には本作はそれを超えました。気球に乗った2人の身体は常にむき出し、扉もなければパラシュートを備えているわけでもありません。一歩間違えれば地上へ真っ逆さま。そんな2人をカメラは天空から捉え、気球の下の景色も一緒に映すから余計にタチが悪い。アメリアが命がけの行動をする中盤のとあるシーンは、手汗びっしょりでした。

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