林遣都と小松菜奈が初共演でW主演 三秋縋原作のラブストーリー『恋する寄生虫』2021年映画化へ
林遣都と小松菜奈がW主演を務める映画『恋する寄生虫』が、2021年に公開されることが決定した。
本作は、ウェブ上で作品を発表したことがきっかけで2013年にメディアワークス文庫からデビューし、2作目の『三日間の幸福』が22万部を超えるベストセラーを記録、2019年には『君の話』(早川書房)が第40回吉川英治文学新人賞候補入りし、話題になった、新鋭作家・三秋縋の同名小説を映画化するラブストーリー。
極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に過ごす青年・高坂は、視線恐怖症で不登校の少女・佐薙の面倒を見ることに。露悪的な態度をとる佐薙に辟易していた高坂だが、それが自分の弱さを隠すためだと気付き共感を抱くようになる。クリスマスに手をつないで歩くことを目標にリハビリを始めた2人はやがて惹かれ合い、初めての恋に落ちていく。
主演を務めるのは、NHK連続テレビ小説『スカーレット』、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の林と、『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『糸』の小松。2人は本作が初共演となる。林が極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂を演じ、小松が視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙に扮する。
監督を務めるのは、CMやミュージックビデオを中心に活躍する柿本ケンサク。TOYOTA、コカ・コーラ、ユニクロ、Kanebo、Panasonicなどの企業CM、近年では長澤まさみ出演の「UNDER ARMOUR」や、菅田将暉と中村倫也が共演した「アサヒスーパードライ」などの話題作を手掛ける柿本が、現代の孤独を描いた繊細なラブストーリーの映画化に挑む。脚本は『長い散歩』『眉山―びざん―』『トワイライト ささらさや』の山室有紀子が担当する。
林遣都(高坂賢吾役)コメント
『恋する寄生虫』は普通の恋愛映画ではないファンタジックな要素もありつつ、軸として描かれるのは人の心の変化です。
人生に行き詰っていた人間が、誰かと出会って感じたことのない喜びを味わい、思いがけないところにたどり着く。
この映画も、誰も想像出来ない世界が広がっている新しいラブストーリーになっていると思います。
物語は高坂と佐薙の2人の関係性をメインに進んでいきますがさらに内容や設定にも一癖あり難しい役柄です。
毎回想像を超えるアイディアをくださった柿本監督に出会えたこと、そして小松さんとお互いの心を通わせながら気持ちをぶつけ合いお芝居できた撮影の日々はとても印象深いものとなりました。
きっと今まで見たことのない恋愛映画になっていると思うので、観ていただける皆さんには登場人物それぞれの感情の変化を想像しながら楽しんで頂ければ嬉しいです。
世の中がいつ抜け出せるか分からない大変な危機に瀕していますが、細心の注意を払い、一刻も早く穏やかな日常が再び訪れることを心から祈っています。
小松菜奈(佐薙ひじり役)コメント
“寄生虫”がキーワードになるラブストーリーという今までにない作品で、柿本監督と林さんとこの作品でご一緒出来たことは非常に光栄でした。
社会に馴染めない不器用な2人の恋愛は初々しく新鮮で、佐薙ひじりを演じる日々はとても愛おしい時間でした。
視線恐怖症に苦しむ繊細なキャラクターである佐薙ひじりを演じるうえで、迷いや不安もありましたが、撮影が進んでいく中で彼女を理解していき、最後には素直に感情をぶつけられたと思います。
林さんの現場に挑む姿勢は勉強になることばかりでした。演じる役や作品に対する姿勢やアプローチがとてもカッコ良く、そしてセリフや演技について相談すると倍にしてアドバイスを返してくださいました。
今回ご一緒できてとても嬉しかったです。
素敵な物語に柿本監督の個性が混ざり合い、きっとこれまでにない新しい作品になっていると思います。
今や明日何が起こるか分からない不安定な状況が続いていますが、一日も早く世の中に明るい光が差す事を心より願っています。
柿本ケンサク監督コメント
どのように映画化したいと考えたか
僕は『恋する寄生虫』というラブストーリーを通して<心>の在り方についてを描きたいと考えました。人間の心はどこにあるのか? 心は目にも見えないし形もないけど確かにそこにある。
主人公の2人は虫に寄生され、そのせいでこの社会に馴染めずにいます。
社会不適応に苦しむ2人こそが弱さを知る者なのです。
今、社会全体が大変な状況に置かれている中、自分を含む多くの人が未来への希望を失う危機に瀕しています。
こういう状況だからこそ、本当に大切なものが何かを見失わないよう常に自分自身の心に耳を傾けたい、そんな思いを込めて現場に臨みました。
林遣都、小松菜奈について
林さんが、この映画に心を、小松さんが命を与えてくれました。
主人公二人が抱える不安や悩みは目に見えるものではなく、心の奥の方に隠れています。
そんな弱さを演じるのは簡単なことではない。その弱さに真剣に向き合ってくれたことに僕は日々、学びを得ました。
結果、僕が想像していたものを遥かに超え、新しい物語へと成長させてくれました。
■公開情報
『恋する寄生虫』
2021年全国ロードショー
主演:林遣都、小松菜奈
監督:柿本ケンサク
脚本:山室有紀子
原案:三秋縋『恋する寄生虫』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
配給:KADOKAWA
(c)2021「恋する寄生虫」製作委員会
公式サイト:koi-kiseichu.jp