『パラサイト 半地下の家族』本編冒頭映像公開 Wi-Fiを繋ぐためトイレによじ登る貧乏ライフ

『パラサイト』本編冒頭映像

 2020年1月10日より公開される映画『パラサイト 半地下の家族』より、本編冒頭映像が公開された。

 本作は、今年の第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いたポン・ジュノ監督最新作。全員失業中の貧しい一家とIT企業を経営する裕福な社長一家という相反する2つの家族の出会いから、想像を超える展開へと加速していく。既に韓国動員1,000万人突破、フランス動員160万人突破、全米でも今年の外国映画興行収入第1位になるなど、各国で動員記録を塗り替える盛り上がりをみせている。先日発表となった第76回ゴールデングローブ賞ノミネーションでは、監督賞、脚本賞、外国語映画賞の3部門にノミネートされ、第92回アカデミー賞での受賞も注目されている。

『パラサイト 半地下の家族』本編冒頭映像

 公開されたのは、キム一家の貧乏暮らしが垣間見える冒頭約2分間の本編映像。日当たりが悪く、窓が地面と同じ高さにある“半地下”の家。窓の向こうには行き交う車や自転車のタイヤが見えている。そばには、険しい表情でスマートフォンを触るキム家の長男ギウ(チェ・ウシク)の姿が。「まずい。もうタダでWi-Fiは使えない」とぼやくギウに「パスワード? 1から9まで押した?」と念押しするのは妹のギジョン(パク・ソダム)。雑然とした部屋で編み物をしていた母チュンスク(チャン・へジン)は、悪態をつきながら、床に寝転がる父ギテクを蹴飛ばして「タヌキ寝入りしないでよ。どう思う? スマホもつながらない。Wi-Fiもつながらない。計画はあるの?」と問い詰める。

 ギテクがカビが生えてしなびた食パンを手に食卓に座ると、そこには先客が。ギテクはその姿に驚きもせず、「チクショウ 便所コオロギだ」と言いながら指で弾き飛ばす。どうやらこれは日常茶飯事のようだ。一方、スマートフォンを高くかざしながら電波を探していたギウは、唯一電波を拾える場所を発見する。その場所とは、なんとトイレ。水圧が弱い半地下の家では、トイレが家の一番高い位置に鎮座しているのだ。兄妹はふたり揃って狭いトイレに上り、ようやく近所のカフェのWi-Fiをキャッチし、アルバイト先からのメッセージをチェックしはじめる。

■公開情報
『パラサイト 半地下の家族』
2020年1月10日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
2019年12月27日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 梅田にて先行公開
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン
監督:ポン・ジュノ
撮影:ホン・ギョンピョ
音楽:チョン・ジェイル
提供:『パラサイト半地下の家族』フィルムパートナーズ
配給:ビターズ・エンド
2019年/韓国/132分/2.35:1/英題:Parasite/原題:Gisaengchung/PG-12
(c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:www.parasite-mv.jp

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