『だれもが愛しいチャンピオン』インタビュー
ハビエル・フェセル監督が語る、『だれもが愛しいチャンピオン』の役者たちが持つユーモア
「多分何かが変わる」
ーー監督の中でこの作品を撮ったことで変化した価値観はありましたか?
フェセル:今まで撮った全ての映画が、僕を変えてきたけど、今回はやっぱり深く知的障がい者の世界を知ることができて、より自分が拓けたなと思う。あと、エゴによって自分を騙していたことに気づいて、それを捨てることによってどれだけ自由奔放に人生を生きられるかが分かった。彼らが毎回楽しそうなのはみんなエゴがないから。どう見られたいという自意識がないからなんだ。
ーー最後に観客に向けてメッセージをお願いします。
フェセル:先に偏見や先入観を持って見ちゃうと結局映画を楽しめないと思うんだ。とても楽しくて驚かせてくれる映画だと思うから、ぜひ前情報を忘れて映画に浸って欲しいな。それでも、これまでの経験から映画館を出てきた人たちはみんな別の考えを持ったり、幸せな顔をして出てくるので、多分何かが変わると思うよ。
(取材・文・写真=大和田茉椰)
■公開情報
『だれもが愛しいチャンピオン』
12月27日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国公開
監督・共同脚本、編集:ハビエル・フェセル
脚本:ダビド・マルケス
出演:ハビエル・グティエレス
配給:シンカ
提供:シンカ、太秦、フェリーチェ
後援:日本障がい者バスケットボール連盟/(一社)日本 FID バスケットボール連盟/一般社団法人 日本時自閉症協会/公益財団法人 日本ダウン症協会/スペイン大使館/インスティトゥト・セルバンテス東京/スペイン政府観光局
2018年/スペイン/スペイン語/118分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:Campeones/英題:Champions/日本語字幕:金関いな
(c)Rey de Babia AIE, Peliculas Pendelton SA, Morena Films SL, Telefonica Audiovisual Digital SLU, RTVE
公式サイト:synca.jp/champions/