『ニッポンノワール』最後の鍵を握るのは清春自身 “栄養ドリンク”の提供者・深水は敵か味方か
賀来賢人が主演を務めるドラマ『ニッポンノワール ー刑事Yの反乱ー』(日本テレビ系)が、11月24日放送の第8話を迎えた。
あらすじにて「第8話の最後には、ついに清春が黒幕に迫る」と予告されていた通り、ついに黒幕が姿を現した。それが、喫茶店「bonnaro」のマスターで元刑事の深水(笹野高史)。いつものように深水が差し出す栄養ドリンクに、清春(賀来賢人)が「いつからこの中に入れてた? 俺の体がおかしくなる薬だよ」と聞き、「あんたがニッポンノワールの黒幕なのか?」というセリフで第8話は幕を閉じる。
以前から黒幕説が濃厚だった深水は、清春が飲む“ガソリン”と呼ばれる栄養ドリンクのほかにも、カウンターの後ろにある部屋に行こうとする芹奈(佐久間由衣)に「そっちはダメ」と止めに入ったり、ニッポンノワールについて「まぁ長い間刑事やってると、都市伝説のような話も耳に入って来たからさ」と誤魔化していた。南武(北村一輝)が疑わしい目つきで深水を睨んでいるシーンもあり、大方の視聴者の予感は的中したといったところだろう。
さらに、予告から清春の「俺にも人体実験をしたのか?」というセリフが話題になっていたが、第8話では清春が別人のように変貌し、眞木(矢本悠馬)を打ちのめすという衝撃のシーンがある。眞木は“上の狙い”は、克喜(田野井健)ではなく、清春の怒りの沸点を上げることだと話し、結果、眞木によって殺される宮城(細田善彦)の死に清春は怒りを露わにする。首筋に走る血管、片手で眞木を打ちのめした地面は大きくヒビが入っている。
ニッポンノワールによる人体実験の被験者第1号は宮城。再犯率が高い未成年の犯罪者を対象に、これまでの記憶を消去して新たな記憶を植え付ける人格矯正プログラムは、克喜にも行われていた。清春も人体実験を受けているのは明らかだが、宮城や克喜のものとはタイプが違う。キーワードは第2部にも掲げられている「覚醒」。現在、ニッポンノワールのボスとして君臨する薫(広末涼子)の父親で元警察庁長官の政明(大和田伸也)の「覚醒するまでにすべてを終わらせなければ」というセリフもあり、最終的には清春自身が大きな鍵を握っていることが分かる。