桜井日奈子×箭内夢菜が『殺さない彼と死なない彼女』で語りつなぐ「未来のはなし」

桜井日奈子×箭内夢菜が語る『殺カレ彼カノ』

 SNSに投稿した4コマ漫画が話題となった漫画家・世紀末の代表作を実写映画化した『殺さない彼と死なない彼女』が11月15日より公開される。

 原作では、「きゃぴ子」「君が代ちゃん」「殺さない彼と死なない彼女」と3つの短編で構成された恋愛ストーリーを、小林啓一監督が一本の映画として描き上げた。リアルサウンド映画部では、一つの物語としてつなぎ合わせる重要な役を演じた鹿野なな役の桜井日奈子と大和撫子役(原作では君が代)の箭内夢菜にインタビューを行い、互いの芝居や2人が演じたキャラクターと向き合って受けた影響について語ってもらった。

桜井日奈子×箭内夢菜が『殺さない彼と死なない彼女』で語りつなぐ「未来のはなし」【リアルサウンド映画部インタビュー】

撫子みたいに告白できる?


――個性的だけど、愛らしいキャラクターがたくさん登場する作品でした。お二人はそれぞれ演じたキャラクターに何を感じていました?

桜井日奈子(以下、桜井):鹿野は「死にたい」が口癖の女の子で、リストカットの常習者ですが、誰かが死んじゃったり、傷ついたりすることを悲しむ心優しい女の子です。悲しい時にはワーンと泣いて、笑いたい時に笑って、食べ物はムシャムシャ食べちゃうような動物的な部分が可愛らしいなと思ったので、それをどう表現できるか一番に考えました。

箭内夢菜(以下、箭内):撫子は八千代くん(ゆうたろう)のことが心から大好きで、告白が日常になっている、一途な女の子です。初めてデートに行けるとなったら髪や服、おしゃれを頑張って、八千代くんが隣に居てドキドキするけど、ちょっとでも可愛いって思ってもらえるように努力する。そのすごく乙女なところが可愛いなと思っていました。

桜井:私、あの告白シリーズがすごく好きで……(笑)。

――わかります(笑)。

桜井:もう、見た人全員好きになるよ! っていうくらいめちゃくちゃ可愛くて。

箭内:雪の日とか、昇降口だったり、グラウンドだったり、色んな場所で何パターンも撮りました。ちょっと真剣に「好き」って言ってみたり、笑顔で優しく「好き」って言ってみたり、たくさんやりました。

桜井:はぁ良かった……(笑)。

箭内:恥ずかしい(笑)。


――告白のパターンを考えるの大変ではありませんでした?

箭内:うーん……でもあんまり考えてはなかったです。素直にその場所にいたらどんな風に言うんだろうって、結構直感でした。

――自分がこのキャラクターを演じたことで影響を受けた部分はありますか?

箭内:私は撫子みたいにストレートに言わないタイプで、性格が反対でした。素直にまっすぐ自分の気持ちを伝えることがなかったので、勉強になりましたし、最近は自分の気持ちを言えるようになりました。

桜井:撫子って見ていて眩しいくらい可愛かった(笑)。それは夢菜ちゃんの可愛らしさもあるし、今、夢菜ちゃんが言った「感情をちゃんと言葉にする」ということが、その可愛らしさをより引き立てたようにも思います。なかなか「好き!」って言えないから……。

――撫子みたいにあんなに笑顔で素直に「好き」って伝えるのは、難しいですよね(笑)。

桜井:言えないです、絶対言えない(笑)。

箭内:ふふふ(笑)。なかなかいないと思いますね。

桜井:撫子は尊いです(笑)。

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