桜井日奈子×箭内夢菜が『殺さない彼と死なない彼女』で語りつなぐ「未来のはなし」

桜井日奈子×箭内夢菜が語る『殺カレ彼カノ』

相手役を演じた間宮祥太朗とゆうたろう

――鹿野については、桜井さん自身共感できる部分はありましたか?

桜井:私も「これを言ったらどうなるんだろう?」とか色々考えてしまうから、素直に話すことは勇気がいりますし、そういう意味では鹿野に近かったと思うんです。頭の中で一回シミュレーションしてみて、「あ、やっぱり言えないな、やめよう」って、私だったら我慢しちゃうかもしれないと思います。思うことがあっても、飲み込むみたいなところがあるので。

――鹿野を演じている時に、気持ちを素直に吐き出す、心地良さを感じたりすることはありました?

桜井:最後だけはそうでしたね。小坂(間宮祥太朗)と夢の中で会うシーンは、初めてお互いが素直になれて、本当の思いがわかるシーンなので、その思いが溢れてしまって。リハーサルの段階から高まりすぎてしまって、本番に涙が枯れました(笑)。本当の気持ちを言葉にする時って、こんなに勇気がいるんだ、こんなに震えるんだと感じました。

――お二人が共演した間宮祥太朗さんとゆうたろうさんはどんな方でしたか。

箭内:いろんな告白のシーンはゆうたろうさんに会う前に撮っていたのですが、お会いした時に私が想像していた八千代くんのままだったので、すごくフィットしているなと感じました。

桜井:ゆうたろうさんと何か話した? 私、撮影中はあまり会ってなくて、どんな人なんだろうって気になってたんだ。

箭内:インスタとかテレビで見るゆうたろうさんってすごく可愛らしいじゃないですか。だから女の子寄りの方なのかなと思っていたら、自分の考え方や言葉を持っていて、男らしいんです。難しい言葉を使っていたり、八千代くんとゆうたろうさんは実は共通点が多いんじゃないかなと私は思いました。毎回フラれる時もすごいシンプルに「嫌だよ」とか言われるんですけど(笑)、撫子としてとても演じやすかったです。

ゆうたろう
間宮祥太朗

――間宮さんの印象はどうでしたか?

桜井:間宮さんは甘いものが苦手という話をしていて、ある日、自動販売機で一番甘ったるそうな飲み物を私に買ってくださって。「なんでこれなんですか?」って聞いたら、それは間宮さんなりの楽しいノリでそうしてくださっていて(笑)。たくさんは話してないんですが、そうやって居心地の良い空気感を作ってくださるのを見て、「え! 間宮さん素敵!」と思いました(笑)。この現場は、色んなパターン試すために長回しで何テイクも重ねるのが当たり前という環境だったんですが、間宮さんにリードしていただいて、鹿野の魅力を引き出してもらいました。

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