『ターミネーター:ニュー・フェイト』新キャスト陣が語る、過酷な体作りとレジェンドたちへの思い

『ターミネーター』新キャスト陣が語る

ガブリエル・ルナ「ジャーニーのボーカルのような気持ちに(笑)」

ーーアーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンのカムバックもあなたたちにとって大きかったですか?

ルナ:僕は『ターミネーター』シリーズの大ファンだったんだ。だから、ジャーニーのボーカルが脱退した後、熱心なファンだったフィリピン人のアーネル・ピネダが次のボーカルに抜擢された時のような気持ちだったよ(笑)。長期にわたるオーディションはあったけど、こうやって参加することができて本当に嬉しかったよ。

デイヴィス:素晴らしい『ターミネーター』シリーズに参加できたことはもちろん、アーノルドとリンダが再び戻ってきて、今回共演できたことはすごく嬉しかった。何か特別なイベントを見ているかのようだったわ。2人のオンスクリーンでの再会は観ていてもちろんワクワクするけれど、オフスクリーンでの30年にわたる関係性が垣間見える2人の友情にもグッとくるものがあった。特にこの業界では、一度共演して厚い友情が生まれても、その後5年ぐらい会わないことも多い。そんな中で、30年という長い時間友情を育くみ続けている2人の関係を見ることができたのも特別だった。

レイエス:これだけ映画史に名を残すアイコン的な作品に参加できたことは、すごく光栄だし、なんだかシュールな感じもする。『ターミネーター』の1作目、2作目を観た時は、ストーリーの素晴らしさはもちろん、その世界観がスゴいと思った。そして今回の作品に関しては、テクノロジーとの付き合い方やダイバーシティの面で、今の世界に通じる部分があるの。そのような、世界がいかに変わったかを見せてくれる作品にアーノルドやリンダと一緒に参加できたのは、自分でもすごく誇らしいわ。

ーー2人との共演シーンで特にグッときた場面はどこですか?

デイヴィス:サラがT-800の家に行くシーンにはすごく感慨深いものがあったわ。あのシーンは、彼女が仕事に向かう姿勢をそのまま映したように感じるぐらい、キャラクターとストーリーが完璧にコミットしていた。これって結構難しいことなんだけど、リンダは役者として、キャラクターに対する信念を絶対に曲げない。現場ではいろんな人がいろんなことを言うから、少しは妥協してしまうこともあるけれど、リンダはサラに関して一切そういうことがなかったの。彼女が誰であって、どういうことを感じていて、どこに行こうとしているのか、ハッキリと自分の中で答えを持っていて、一切ブレることがなかった。その熱い思いが、あのシーンには現れていると思う。

ルナ:僕は、初めてのリンダとのシーンで撃たれ、初めてのアーノルドとのシーンでも撃たれた。あの2人に撃たれるなんて、こんな嬉しいことはないと思ったよ(笑)。それと、2人と戦うシーンを撮っていた時に、後ろから彼らの姿を見ることがあったんだけど、その時は「僕は今『ターミネーター』に出ているんだ」と感動的な気持ちになったよ。

(取材・文・写真=宮川翔)

【関連記事】
ジェームズ・キャメロンと衝突も!? ティム・ミラー監督が明かす、『ターミネーター』新作製作秘話

■公開情報
『ターミネーター:ニュー・フェイト』
全国公開中
製作:ジェームズ・キャメロン
監督:ティム・ミラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナ、ディエゴ・ボネータ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/terminator/index.html

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる