『おっさんずラブ-in the sky-』黒澤キャプテン、春田に“前作越え”の告白! 戸次重幸の秘めたる想いとは
個々のキャラクターの魅力があふれ出る『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系)第2話。
成瀬(千葉雄大)は誰に対しても常にツンケンしていて、本当の感情を表に出さずにひとりでなんでも抱え込もうとする。しかし実は誰よりもこの仕事や飛行機が好きで、そのための勉強を怠らない人。四宮(戸次重幸)は、「好きなものは最後に取っておく」性格がゆえに、デザートのイチゴのように好物を他の人にさらわれてしまい、自分の本当の気持ちをひた隠しにすることで損をしてしまう人。黒澤キャプテン(吉田鋼太郎)は、「朝会うとうれしい」「思わずネットで名前を検索してしまう」「考えると不意に涙が出てくる」と、春田(田中圭)への乙女な恋心にまっすぐで、その“惚れっぽさ”が絶妙に愛おしい人。恥じらいを見せながらも自分の想いに忠実に行動する緋奈(佐津川愛美)に、他人のいいところをよく見ているとにかく人のいい春田。それぞれにもどかしい部分もあり、好きにならざるを得ないキャラクターたちだ。成瀬のパワハラ疑惑も最終的には彼の不器用さに起因するものだったから、この世界の愛の多さに触れて心が温かくなる。
第2話の注目ポイントとしては、その成瀬のパワハラ騒動と、黒澤キャプテンの告白が挙げられるだろうか。春田が“本当の意味”で発した「月が綺麗ですね」という言葉を「I love you.」の意訳だと勘違いしてしまった黒澤キャプテンは、みるみるうちに春田にガチ恋。装飾の凝り方でいうと明らかに“前作越え”のプロポーズをするに至る。「春田くんのことを、好きになってもいいですかー!」。その背景にはおなじみのハートマークが浮かび上がり、吉田鋼太郎ならではの有り余る声量も抜群に生かされた場面。春田がオッケーサインを示したとまたまた勘違いしてしまったことで、ついに黒澤キャプテンの恋は春田への着陸をめざして飛び立ってしまった。
しかし、それを覆す衝撃の展開がラストに。緋奈とのデートでいい雰囲気になったところで、背後に突如現れる緋奈のお父さんの影。それがまさかまさかの黒澤キャプテンだったのだ! 父と娘で同じ男を取り合うという、類を見ないトライアングルが形成されてしまった。