『同期のサクラ』岡山天音、“変わる瞬間”を見せた名演 『過保護のカホコ』キャストたちの再集結も

『同期のサクラ』勇気をくれるサクラの言葉

 こうして、毎年同期をピンチから救っていくサクラ。第4話にして目立つのが、サクラに助けられた菊夫、百合が入社当時と比べて、性格も少しずつ変化していることだ。応援部出身の熱血タイプだった菊夫は、自分らしさを大切にする慎重さも兼ね備えた人物に。なかなか気づいてもらえないサクラへの思いの行く末も気になるところ。サクラと本当の友達になった百合は、思ったことを気兼ねなく口にするようになった。サクラを相談できる友達と呼び、社内では悩みだった女性が働きやすい職場へと改善に努めている。雰囲気も柔和になった……ように見えるが、気を抜くと瞬間湯沸かし器のように、声を張り上げる一面も。2019年の百合は腕に赤ちゃんを抱いているが、その父親は誰なのか。第4話では、葵(新田真剣佑)にムキになる百合へ菊夫が「もしかして好きだったりして」とからかうシーンがあるが、その恋路の結果は果たして。

 また、『同期のサクラ』は『過保護のカホコ』(日本テレビ系)に続く、「主演・高畑充希×脚本・遊川和彦」の再タッグ作品ということで、第1話では『過保護のカホコ』でカホコの祖父を演じていた西岡徳馬が登場。そして、第4話では、カホコの従姉妹の“糸ちゃん”を演じていた久保田紗友が登場。チェロケースを背負いイヤホンをした音大生という、まるで糸ちゃんがそのまま現れたような設定だ。さらに、糸ちゃんの母親を演じていた西尾まりも、蓮太郎の母親役として姿を見せた。この、高畑充希だけではない『過保護のカホコ』キャストの再結集には、やはり初を演じた竹内涼真の登場を期待してしまう。数々のバイトをこなしていた初ならば、スッと出社シーンにでも登場できるのでは……。

 第5話、2013年9月、同期として最後にフィーチャーされるのは葵。サクラは、葵の父が国土交通省の高級官僚だと知り、やがて彼の内に秘めた悩みに気づく。サクラへの「キスしたことも覚えてないとか?」というセリフとともに、トラックの前に身を投じる葵の姿も。同期ラストとなる葵にサクラはどんな言葉をかけるのか。

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■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『同期のサクラ』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:高畑充希、橋本愛、新田真剣佑、竜星涼、岡山天音、相武紗季、椎名桔平
脚本 : 遊川和彦
チーフプロデューサー : 西憲彦
プロデューサー : 大平太、田上リサ(AXON)
演出 : 明石広人、南雲聖一
制作協力 : AXON
製作著作 : 日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/sakura2019/
公式Twitter:https://twitter.com/douki_sakura

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