川村壱馬×山田裕貴×前田公輝『HiGH&LOW THE WORST』鼎談 川村「夢が詰まった作品」

川村壱馬×山田裕貴×前田公輝鼎談

山田「壱馬くんが演じる楓士雄に、村山を感じる」

川村壱馬

ーー『HiGH&LOW』にも『クローズ』『WORST』にもたくさんのキャラクターが出てきますが、今回の『HiGH&LOW THE WORST』で、誰が一番強いと思いますか?

山田:僕は、不思議なことに、あんまり誰が強いとか気にならなくなってる状態なんです。それは村山という役自身もそうだからかもしれないですね。

前田:結局、村山が一番強いんですよ。轟は全日制を力だけでねじ伏せるような部分がありますが、村山には無い。山田くんは、村山という役を演じてきたからこその目線なのかもしれないですね。

山田:でも、コブラ(岩田剛典)には負けてるけどね。

前田:そうね。『HiGH&LOW~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』(2015年から2016年にかけて、日本テレビ系列にて放送されてきた、『HiGH&LOW』シリーズのドラマ)になると、九龍グループもいるから……。

山田:九鬼源治(小林直己)なんて、バイク斬る勢いだからね。

前田:そうそうそう!  一回ちょっと話し合いません? ってなるよね(笑)。

山田:やっぱり九龍グループは飛びぬけてるし、MUGENの人たちも別格ですね。『クローズ』のリンダマンも。

川村:僕も、誰が強いか分からないですね。楓士雄になって考えてみると、100発の伝統行事、受けてみたいですね(※鬼邪高校では、100発の拳を受け止める耐久力と100人を一度に相手する強靭な体力と何者にも押し潰されない精神力を示した者が鬼邪高校の番長になる「荒行」と呼ばれるルールがあり、村山が荒行に耐え続け、史上初の番長となった)。

山田:見てみたい! 村山は荒行の後、100人倒してるからね。

前田:今度は101発でやってほしいね。

川村:それはすごいですね!

前田公輝

ーー山田さんと前田さんは、今回、川村さんたち新しいキャストが入ってきて、現場で違う感覚を覚えることはありましたか?

前田:ドラマではそれぞれ目指すものが違うけれど、映画では同じ志なので、そこまで以前との違いは感じなかったです。世代が違う人たちがいても、合間になぞなぞをして盛り上がったりしたし(笑)。川村君たちがギャップを感じないように、なにかしらできたらとは思ってました。

山田:がんばってたんだね。

前田:若い子はみんな勢いがあるので、僕らがそのエネルギーを吸収させてもらいましたね。

山田:僕はあまり川村君たち新しいキャストと関わるシーンが少なくて、傍から見てたんですよ。今回は、公輝が空気を作ろうとして、撮影の合間にも全日制をまとめるために遊んだりしていて、見ていてうれしかったです。

前田:みんなが気を遣ってくれてたんだよね。

山田:そんなことないと思うよ! 公輝が率先してる感じがして、「うわ、素敵! こういうのが作品作りだよな」って思ったもん。壱馬くんに関しては、壱馬くんが演じる楓士雄に村山をちょっと感じるんですよ。明るくて仲間がついてくるところが似ているなって。やっぱり「頭」ってこうじゃなきゃなと思いながら、壱馬くんを見ていました。

ーー川村さんは、憧れだった作品の現場に入ってみてどうでしたか?

川村:まず、セットの豪華さにびっくりしました。今までの『HiGH&LOW』の現場の雰囲気については、スタッフさんや先輩から聞いていたんですが、緊張感はありながらも、すごく楽しい雰囲気で、入ってみて改めてあったかい現場だと思いましたね。入る前は、初めてだし、こてんぱんにやられるかなと思っていたんです(笑)。でも、監督さんやチームのみんなが寄り添ってくださって。これからもっと挑戦して、外の現場でこてんぱんにやられなきゃとも思います。

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