時任三郎、『監察医 朝顔』で上野樹里と親子感を満喫 「『お父さん』と言いながら肩揉んでくれる」

『監察医 朝顔』時任三郎、“親子感”満喫

「魂を探し続けてる」


ーー平が妻を探し続けていることは、どのように解釈していますか。

時任:結局、魂を探し続けてるんだなと思います。その魂がどこにあるのか、肉体にあるのか、物にあるのか、あるいは自然の中にあるのか、その辺がわからないままに探し続けていて。それが生きる糧になっているのかなと。これからのドラマの展開によると思うんですけども、どこに区切りをつけるのかが答えになってくるのだと思います。肉体の一部が見つかって初めて自分が納得できるのか、あるいは他のことで自分の気持ちを収めるのか、とにかく何も見つからないままではいられない平がいて、どういう形で見つけるのか分からないけども、見つけるまで探し続けるっていうことだと思うんです。

ーー実際に被災地での撮影もあったそうですね。

時任:撮影で行った時は現地の方に話を聞いたりすることはできなかったのですが、数年前にボランティアで行った時に宮城県東松島市の人たちと接する中で言葉を聞いたりしましたね。もう震災からは何年も経ってるので、会話としてはごく普通に喋っておられるんです。皆さん、日常生活のようにあったことを話したりするんだけど、その内容が割とヘビーだったりして。実際に起きたことと経った年月とのギャップが会話の雰囲気に出ているのは感じましたし、こういうふうに年月って会話に出てくるんだと知りました。

ーーこの作品に携わってみて、時任さんが考えたことは何でしょう。

時任:親子のこととか震災のこととか、仕事のこととか刑事って何かなとか色々考えますよ。あんまり自分としては決めつけないでやりたいなと考えています。刑事ドラマだから、監察医ドラマだから、とパターンや型にはめずに、固定観念の中ではなるべく演じないようにと。どのジャンルにも当てはまらないミクスチャーで斬新な部分を楽しんでもらえたらなと思います。

(取材・文・写真=大和田茉椰)

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00〜放送
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES/ジャニーズJr.)、坂ノ上茜、喜多乃 愛、宮本茉由、戸次重幸、平岩紙、杉本哲太、板尾創路、柄本明ほか
原作:香川まさひと
漫画:木村直巳
監修:佐藤喜宣『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
法医学監修:上村公一(東京医科歯科大学)
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、澤田鎌作
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao/

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