『サイン』飯豊まりえが明かす、初の医師役への思い 「並外れた精神力がないとできない」

飯豊まりえ、『サイン』で初の医師役へ

 大森南朋主演の法医学サスペンス『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』(テレビ朝日系)が7月11日よる9時よりスタートする。

 本作は、最高視聴率25.5%を記録した韓国の大ヒットドラマ『サイン』を大森主演でリメイクしたもの。遺体の声なき声に耳を傾け続ける法医学者たちが、不都合な“事実”を隠ぺいする権力社会に立ち向かっていく。テレビ朝日のロングランシリーズ『法医学教室の事件ファイル』や昨年放送のドラマ『アンナチュラル』(TBS系)などでも取り扱われた人気ジャンル“法医学”を軸に、“真の正義とは何か”を問う。

 大森演じる柚木の助手となる新人解剖医・中園景役を務める飯豊まりえに、初挑戦となる医者役への意気込み、現場の様子や作品の見どころなど語ってもらった。

「苦労はあまり感じてない」

ーー今回、医療ドラマで医者役を演じるのは初めてになりますね。

飯豊まりえ(以下、飯豊):そうですね。コメディでの経験はありますが、しっかり演じるのは初めてです。

ーー医者役にはどんなイメージがありましたか?

飯豊:かっこいいなとは思ってました。白衣を着てみたいなと興味はありましたけど、医療もの自体が硬いイメージがあったんです。でも今回の『サイン』は刑事ものの要素も入っていて2つの要素が合体しているので、台本がとても面白いです。

ーー医者初挑戦というところで苦労はありますか?

飯豊:それが意外とないんです。その時々に実際の解剖のやり方などは教えてもらっていますし、セリフの難しさはありますが、苦労はあまり感じていません。人の死体なんて今まで見たことないですし、私自身、血を見るのが嫌なくらいなのですが、演じるにおいてはそんなことも言っていられません。実際の解剖の映像を見せてもらったときは、やはり解剖医というのは、みんなができるようなお仕事じゃない、並外れた精神力がないとできないなと感じました。


ーー法医学をテーマにした他のドラマもありますが、何か参考にした作品はありますか?

飯豊:私が演じる景ちゃんは新人という役だったので、ある程度の知識は入れましたが、あまりそういったものは見ないようにしていました。それが逆に役作りですね。

ーー他に役作りで意識したことは?

飯豊:柚木さんの助手という立場ですが、逆に柚木さんのフォローをし過ぎてもよくないなと思っていて。新人だから経験がなくてできない、やれないというお芝居が難しかったです。お話自体が人が死ぬことが多く重いのですが、景ちゃんがストーリーに波を作れる役なので、柚木さんと一緒に緩められるところは緩めて、アドリブはどんどん入れていっています。

ーー大森さん演じる柚木さんとの掛け合いが多いですが、アドリブも取り入れているんですね。

飯豊:大森さんのセリフが一言一言強いので、それに対して負けない一言を台本になくても言ったりすると、大森さんが返してくれるんです。撮影の待ち時間には、それが面白いシーンになったらいいねと、台本にないセリフを言い合ったりしています。台本の読み合わせも、ナチュラルに始まるんですよ。「ちょっと読み合わせしてもいい?」という確認もなく、いきなりセリフが聞こえてきて、それに対して自然に返していくという、阿吽の呼吸のような雰囲気が生まれています(笑)。

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