山田裕貴が誓った夢への努力 『なつぞら』家族の涙と笑顔で終結した「雪次郎の乱」

『なつぞら』家族の涙で終結した「雪次郎の乱」

 『なつぞら』(NHK総合)第77話で雪之助(安田顕)はなつ(広瀬すず)に雪月を続けている理由を話した。「俺は、間違っているか」と問う雪之助に、なつはこう答えた。

 「間違ってないから、雪次郎(山田裕貴)くんはつらいんです」

 「雪次郎くんは、ちゃんと家族を大事にして生きてると思います」と訴えかけるなつ。なつは自分が漫画映画の道へ進むと決めたのは、北海道にいる家族の姿を見て「自分らしい生き方をしよう」と思ったからだと話した。

 「雪次郎くんが、どこでどんな生き方をしようと、おじさんのように生きると思います」

 自分の夢を切り開いて生きていくことも、ちゃんと家族を大事にして生きていることにならないか、と問うなつの言葉に、雪之助はじっと耳を傾け、一筋の涙をこぼす。

 一方、雪次郎のアパートでは、妙子(仙道敦子)が雪次郎の背中を押した。「雪次郎が、やりたいことを応援したいだけだわ」という言葉からは、息子を思う母親の優しさが伝わってくる。妙子のつくったカレーを食べながら涙する雪次郎。感情が溢れ出てしまうのを抑えるように泣く山田の演技が印象に残る。「母ちゃんのカレーが世界で一番うめえ」と言う笑顔が、雪次郎の家族を思う強い気持ちを描いていた。

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