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「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『長いお別れ』

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、リアルサウンド映画部のピュアガール担当・大和田が『長いお別れ』をプッシュします。

 『長いお別れ』

 アメリカで「Long Goodbye」とも表現される病、“認知症”。近い将来、65歳以上の5分の1が発症されると言われています(出典:厚生労働省)。『長いお別れ』(=Long Goodbye)は認知症を患い、日々、“父”でも“夫”でもなくなっていく元・中学校校長の昇平と、どんな時も家族に対して献身的な愛情を絶やすことのない母・曜子、そして人生において様々な岐路に立たされている2人の娘、芙美と麻里の物語。日に日に遠ざかっていく父の記憶の中に、家族の誰もが忘れかけていた、それぞれの人生を生き直すために必要な、ある“愛しい思い出”が今も息づいていることを知る。

 『小さいおうち』で第143回直木賞を受賞した、中島京子の同名小説を『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー賞主要6部門を含む国内の映画賞計34部門を受賞した中野量太監督が手がけた本作。認知症を患う昇平役に山崎努、東家の次女・芙美役に蒼井優、長女・麻里役に竹内結子、母・曜子役を松原智恵子が務めています。

 人が病におかされ、生や死を見つめていく病気を題材にした作品が多い中、本作はちょっと異なります。山崎努さんが「おかしみの要素をうまく取り入れてユーモアを失わずに作り上げた」と語るように、認知症という暗くなりがちなテーマを、親子と家族の“愛”、そしてそれぞれのキャラクターの愛らしさで、随所に微笑ましいシーンが盛り込まれ、優しく穏やかな7年間が描かれていきます。思わず涙が溢れる場面はもちろんありますが、それは悲しみからではなく、人間の温かみに触れた感覚でした。

      

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