監督・主演を務めたフランク・デュボスクが撮影の苦労を語る 『パリ、嘘つきな恋』コメント映像

『パリ、嘘つきな恋』コメント映像

 5月24日公開の映画『パリ、嘘つきな恋』より、監督・脚本・主演を務めたフランク・デュボスクのコメント映像が公開された。

 本作は、“イケメンでお⾦持ちだが⼥性に求めるのは⼀時的な関係だけ”という軽薄な男・ジョスラン(フランク・デュボスク)が、⾃分がついてしまったとんでもない嘘をきっかけに、本物の恋に⽬覚めていく姿を描いた、⼤⼈のためのフレンチ・ラブストーリー。

『パリ、嘘つきな恋』コメント映像

 映像では、まだ⽇本に⾏ったことがないというデュボスクが「⼤好きな⽇本にいつか⾏ってみたいと思う」と伝え、本作の⾒どころを語っている。

 今回、“障害”というテーマをユーモアを交えて描いたことについてデュボスクは、「最初は、1ページ1ページ書き進めるたびに懸念していました。でも物語に没⼊すると、そんなことはすっかり忘れてしまいました。普段の⽣活でそうなるのと同じように。最初はあらゆる⾔葉に気を使いますが、関係性の基盤ができてくると、そのようなことには注意を払わなくなります。でなければ、それは違いを受け⼊れたわけではなくて、相⼿との間に距離を置き続けている、ということです。繰り返しますが私には誰かを『からかう』つもりは⼀切ありません」と誠心誠意回答した。

 ジョスランのキャラクターについては、「劇中、彼の無知から出るあらゆる愚かな⾔動を⽰すことで、いったん愛を持って相⼿を⾒ればそんな思いは消えてしまうことを伝えたいと思っています」と明かす。さらに今回、監督と俳優を兼業した苦労について、「⼀番困難なのは⾃分で演じながら『カット、良いテイクだ』と⾔わねばならないことです。すべてのテイクを組み合わせて⾒る必要があって、それはただ演じるだけの時には決してやらないことです。その作業は苦⼿でしたね。撮影の初めの頃は、他の俳優たちと⽐べて⾃分を無視しがちでした。時間の無駄を避けるため、⾃分のシーンの撮り直しをやりたくなかったので。なかなか満⾜できない私にとってそれは複雑な⼼理状態でした」と苦悩を明かしている。

 ロランスを演じたアレクサンドラ・ラミーの魅力について聞かれると、「美しく初々しく、キラキラ、イキイキした40代の⼥性を探しました。ハンディキャップのことなど忘れさせてしまうくらい芸達者で、私の役者ファミリーに加わることができる⼥優です。その条件にすべて合致する⼥優は誰か、と考えると、アレクサンドラがすぐに思い浮かびました。アレクサンドラは信じられないほど努⼒家で決して愚痴を⾔いません。⾞いすテニスや、バイオリンも習わねばならなかったのに。彼⼥はまるですべては贈り物だとでも⾔うように常に熱⼼に取り組み、演じることに愛着を持っていて敬服させられます。本当に楽しい時間でした」と締めくくった。

■公開情報
『パリ、嘘つきな恋』
5月24日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:フランク・デュボスク
出演:フランク・デュボスク、アレクサンドラ・ラミー
配給:松竹
フランス/108分/2018年/英題:Rolling to You/原題:Tout le Monde Debout
(c)2018 Gaumont / La Boetie Films / TF1 Films Production / Pour Toi Public

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