『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』予告編公開 “ジャズピアノの詩人”がピアノを弾く姿も
“ジャズピアノの詩人”ビル・エヴァンス生誕90周年を記念して、4月27日より公開となる映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』の予告編が公開された。
本作は、現在でも多大なる影響と人気を誇るジャズ・ピアニストであるエヴァンスの出自からキャリアのスタート、エヴァンスを巡る人間模様、そして死の間際までを、貴重な証言・映像・写真の記録で構成したドキュメンタリー映画。
1958年にマイルス・デイヴィスのバンドに加入し、『カインド・オブ・ブルー』を制作した当時の様子、その後、ドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロをメンバーに迎え、歴史に残るピアノトリオが残した名盤『ワルツ・フォー・デビイ』の制作経緯とスコット・ラファロの死、また、現在まで公にされていなかった、エヴァンス自身の音楽への想い、そして肉親たちから見た素顔の姿、その一生涯を通じて苦しめられてきた薬物依存……。エヴァンスの人生を垣間見るような証言の数々と、貴重なエヴァンスの演奏シーンが、1時間25分に収められている。
今回公開された予告編では、歌手トニー・ベネットの「ビル・エヴァンス以上に、情感を表現できる者はいない。この映画を見ると、彼の音楽における誠実さがひしひしと伝わってくる」というコメントが使用。また、2011年に逝去したポール・モチアンほか、エヴァンスと関係の深いジャズマンや恋人、家族がエヴァンスについて語っている姿、そして、エヴァンス本人のインタビュー映像やピアノを弾く姿も確認できる。
また、本作品の公開を記念して、映画内に登場する名曲の決定的ヴァージョンを、レーベル(リヴァーサイド、ヴァーヴ、マイルストーン、ファンタジー)をまたいで全16曲(約80分)収録したコンピレーションアルバム『ソングス・オン「タイム・リメンバード」』が 5月1日に発売されることも決定した。映画のサウンドトラックとしても、ビル・エヴァンスの入門編としても楽しめる作品となっている。
■公開情報
『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』
4月27日(土)より、アップリンク渋谷・吉祥寺、角川シネマ有楽町、横浜シネマリンにてロードショー、以降全国順次公開
出演:ポール・モチアン、ジャック・ディジョネット、ジョー・ラバーベラ、チャック・イスラエルズ、ゲイリー・ピーコック、マーク・ジョンソン、トニー・ベネット、ジム・ホール、ジョン・ヘンドリックスほか
監督:ブルース・スピーゲル
配給:オンリー・ハーツ
提供:タムト
協力:ディスクユニオン、ユニバーサルミュージック
ドキュメンタリー/2015年/アメリカ/84分/4:3/字幕:行方均
(c)2015 Bruce Spiegel