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『大奥』には先進国における様々な課題が詰め込まれている? シリーズ人気の秘密を探る

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 3月25日、フジテレビ開局60周年を記念して月曜夜8時から『大奥 最終章』が放送される。『大奥』とは江戸時代に実在した将軍の世継ぎを産む女性たちが住まう場所とその制度の総称だ。御台所(みだいどころ)いう正室を頂点に公家や大名の正室といった様々な立場の女性が集う女の園で、すごく簡単に言うとハーレムということになる。

 そのため、成人向け映画でも何度となく題材になっているが、同時に女だけで運営されている巨大な組織でもある。その中にはいくつものしきたりや上下関係があり、様々なドラマが生まれる。だからこそ繰り返し、映画やドラマの題材となってきたのだろう。

 今回の『大奥 最終章』は3時間スペシャルという力の入ったものだが、そもそものはじまりは2003年に放送されたテレビドラマ『大奥』で、当時は「スーパー時代劇シリーズ」と銘打っていた。物語の中心人物は、菅野美穂が演じる天璋院篤姫と浅野ゆう子が演じる大奥取締役の瀧山、そして語り部となる篤姫付小姓のまる(池脇千鶴)。将軍・徳川家定を北村一輝が演じ、他にも安達祐実や木村多江といった今でも活躍する俳優陣が出演している。当時はまだ、時代劇に出演する俳優と民放の連続ドラマに出演する俳優は棲み分けられていた。だから、菅野を筆頭とする『大奥』のキャスティングはとても新鮮だった。

 中でも、トレンディドラマ以降、民放ドラマを引っ張ってきた浅野が本作に出演していることの意味は大きいだろう。フジテレビがトレンディドラマ以降培ってきたドラマのノウハウが、時代劇に逆輸入されたことの象徴だと言える。現代的な連ドラに出演していた俳優が演じていることもあってか、大奥という江戸時代の特殊な環境が、とても身近なものに思えてくる。

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