『THE GUILTY/ギルティ』限定上映イベントレポート ヘッドセット装着で主人公を追体験!
デンマーク発の新感覚サスペンス映画『THE GUILTY/ギルティ』の体感型限定上映イベントが、ヒューマントラストシネマ渋谷にて3月8日に開催された。本稿ではその衝撃的な映画体験をレポートする。
本作は、「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」というシンプルな設定ながらも、予測不可能な展開で評判を呼び、第34回サンダンス映画祭では、『search/サーチ』(NEXT部門)と並び、観客賞(ワールド・シネマ・ドラマ部門)を受賞。その後も第47回ロッテルダム国際映画祭観客賞、ユース審査員賞、第44回シアトル国際映画祭監督賞などに加え、世界中の映画祭で観客賞を獲得。第91回アカデミー賞外国語映画賞デンマーク代表にも選出された。
日本の公開初日である2月22日は平日でありながら、全国的に100名以上を動員する回が多数あり、都心部では夜の回は満席となった。2016年11月にリニューアルした映画館・新宿武蔵野館ではリニューアル以降の初日動員、興収記録を塗り替える大ヒットスタートを記録している。
本作のあらすじは、緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)に、今まさに誘拐されているという女性からの通報が入り、アスガーが車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣いといった“電話”から聞こえてくる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決するというもの。
今回、実施された『THE GUILTY/ギルティ』体感型限定上映イベントでは、「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」という本作の設定を活かし、ソニー独自の音導管設計を採用した、耳をふさがず周囲の音を自然に聞きながら音楽や音声も同時に楽しめるオープンイヤーステレオヘッドセット「STH40D」を装着して映画を鑑賞。ヘッドセットからは、オペレーターである主人公アスガーが繋いでいる電話の音声のみが出力され、まるで自分自身が映画の主人公と同じ緊急指令室のオペレーターになったような気分で映画を楽しむことができる。まさにこのイヤホンだからこそ、今回の限定上映イベントが成り立つのだ。
来場者の中には、オーディオが好きで本イベントに訪れた人もおり、「映画の設定とイヤホンとの相性に驚きました。外の音とイヤホンの音、どちらか聞きづらかったりするのかなと思っていたんですが、そんなこともなくちゃんと一つ一つの音に集中できました。普通の劇場では気がつかないだろう音も聞こえたので、実際に自分で電話を受けているみたいでした」と興奮を隠せない様子だった。