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『トクサツガガガ』は現代のオタク趣味の在り方を反映 歴代ドラマ『電車男』『モテキ』と比較する

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 特オタ(特撮オタク)の女性を描いたドラマ『トクサツガガガ』(NHK)が最終回を迎えた。

 主人公の仲村叶(小芝風花)は、特オタであることを隠しながら、同じ趣味の仲間を求める隠れオタク。第1話では会社でオタバレに怯える叶の心情がコミカルに描かれていたのだが、その時点では、叶の心情とシンクロできず、うまく作品に入り込めなかった。

“おたく”の発祥

 “おたく”という言葉が知られるようになった1988~89年に起きた連続幼女誘拐殺人事件から30年近く経とうとしている。犯人の部屋に積み上げられた膨大なビデオテープ(テープの中身は、アニメや特撮番組、残虐なホラー映画が多かったと報道された)の衝撃によって、おたく=社会不適合者の犯罪者予備軍という偏見は完全に定着した。

 大人になっても、子ども向け番組に固執する未成熟な若者を指す侮蔑語として広まったおたくという言葉だったが、90年代に入ると社会現象となったロボットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を筆頭とした漫画やアニメの社会的地位が向上し、オタク=クールな趣味を持った若者文化の消費者という意味へと変わっていく。

オタクドラマ『電車男』『モテキ』

 しかし、それでもオタク=恋愛が苦手なコミュニケーション弱者という偏見は根強く残っていた。匿名掲示板2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)に書き込まれた話をドラマ化した05年の『電車男』(フジテレビ系)はそんなモテないオタク男性が恋愛に目覚めることで、成長していく姿を描いた恋愛ドラマだった。

 自意識過剰なサブカル青年が主人公の『モテキ』(テレビ東京系)も同じようなテイストの恋愛ドラマだった。趣味の世界に逃避する青年が、生身の女性と恋をすることで人間として成長する姿を描いた作品が、00年代後半からポツポツと作られるようになる。

 先日まで放送されていたオンラインRPG『ドラゴンクエストⅩ』(スクエア・エニックス)で知り合った女性とルームシェアすることになる青年を主人公にした『ゆうべはお楽しみでしたね』(MBS)も同じ趣向の作品だったが、オタクであることに対する偏見や嗜虐性は大分薄れており、恋愛経験のない主人公の自意識過剰ぶりに対して、そこまで気にしなくてもいいよ、と語りかけるような優しい作品だった。

 これらの作品は基本的に男性オタクの立場から描いた作品だ。だから女性オタクの目線からみた世界では全く違うことが問題意識となって浮かび上がってくる。

      

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