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宇野維正の興行ランキング一刀両断!

見事なスタートダッシュをきった『マスカレード・ホテル』 目指すは2015年版『HERO』超え!?

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 先週末の映画動員ランキングは、『マスカレード・ホテル』が土日2日間で動員48万4000人、興収6億3300万円をあげて初登場1位に。初日から3日間の累計では動員61万人を突破し、興収は早くも約8億円に達した。土日2日間の興収での比較では、主演の木村拓哉にとって前作にあたる2018年8月公開『検察側の罪人』の152%、前々作にあたる2017年4月公開『無限の住人』の335%という成績。2018年1月期放送の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)以来、テレビドラマからは1年以上離れている木村拓哉だが、「変わらない人気」というより、ここにきて映画の看板役者として盤石なポジションを築きつつある。

 SMAP時代は映画よりもテレビドラマに活動の比重を置いてきた木村拓哉。芸能活動を始めた1987年からSMAPが解散するまでの約30年間、映画の単独主演作はたった4本しかなかった。その中で、今回の『マスカレード・ホテル』と直接比較すべきは、「大人気テレビドラマの映画化」と「東野圭吾のベストセラー小説の映画化」という違いはあれど、2007年と2015年に2回映画化された『HERO』だろう。

 『マスカレード・ホテル』の監督は映画版『HERO』2作品と同じ、フジテレビ所属の鈴木雅之。であるだけではなく、今作には松たか子、小日向文世といった『HERO』シリーズのお馴染みの役者も重要な役で出演している。フジテレビは今作の公開に合わせて連日午後に『HERO』の新旧シリーズを再放送、公開週の週末には2015年の映画版『HERO』をプライムタイムで放送した。このように、どこからどう見てもフジテレビ映画(同作の製作委員会にはフジテレビのほか、東宝、集英社、ジャニーズ事務所の関連会社ジェイ・ストームが名を連ねている)であるにもかかわらず、木村拓哉の強いところは数字が取れるので他局のバラエティ番組からも引っぱりだこなところ。二宮和也との二枚看板の作品であったために単独では稼働しにくかった昨年の『検察側の罪人』と比べると、今作における各局のテレビ番組での精力的なプロモーションには目を見張るものがあった。

      

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