『下町ロケット』阿部寛チームVS神田正輝ら帝国重工の結末は? 新春ドラマ特別編も放送決定
日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)が12月23日に最終回を迎え、そのラストでは2019年1月2日21時より「新春ドラマ特別編」が放送されることも発表された。今回の最終回で佃航平(阿部寛)たちの物語は一旦の完結となったが、まだまだ残された伏線は多くあり、「新春ドラマ特別編」が実質の最終回と見て間違いないだろう。
とは言え、最終回という肩書き通り、これまでで最も熱い物語展開だったことは確か。どちらのエンジンとトランスミッションの性能が上か評価する「佃製作所VS帝国重工」の勝負は、今期の『下町ロケット』における一つの山場と言っても過言ではない。
先に伝えると、結果は佃製作所の圧勝。一貫して『下町ロケット』の大きなテーマであるモノづくりの精神が佃らを勝利に導いた。これは「新春ドラマ特別編」にも繋がっていくポイントだが、佃らにあって帝国重工の的場俊一(神田正輝)やダーウィン・プロジェクトの伊丹大(尾上菊之助)にないのは、モノづくりの心である。「町工場ごときに」といつまでも下請けを見下し、「ショータイムの始まりだ」と余裕ぶっている的場は、自分たちの技術力を過信し続け、佃製作所に足元をすくわれる。伊丹は的場への復讐に目が眩み、部下の失敗も気付けない、信頼のない職場を作り上げてしまう。
それに比べて佃製作所にあるのは、泥臭く諦めないモノづくりの心。無人トラクター・アルファ1が原因不明のエンストを起こしたことに、島津裕(イモトアヤコ)や立花洋介(竹内涼真)らは気の遠くなるような作業と向き合って原因を解き明かす。佃は的場に「あなた現場に何回来ましたか?」と問いかける。それは、帝国重工が開発する無人農業ロボットの先には、利用する農家の人がいるということを示している。